参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート⑤(2017年派遣:タマサート大学)

Thammasat  | 2018年01月31日

国際関係学部 中西 朋美さん (2回生)

こんにちは、国際関係学部2回生の中西朋美です。8月から12月までタイのタマサート大学教養学部東南アジア研究(SEAS)に留学していました。12月半ばに全ての授業とテストが終了し、無事日本に帰国しました。今回はPBL科目以外の授業について、私が実際に受講していたものを2つ紹介したいと思います。

1つ目は、これから留学する皆さんも受講する可能性が高い「Elementary Thai as a Foreign Language 1」、タイ語の授業について紹介します。この授業は所属していたSEASで開講されており、東南アジア研究に留学していた学生の多くが受講していました。他学部には中級者向けのタイ語の授業もありますが、授業についていくのがとても難しいと思います。初級のこの授業はタイ人の先生1人に対し、30人ほどの学生で開講される少人数授業です。週に1回、3時間授業で、簡単な日常会話やタイ文字、タイの文化についても授業を通して学ぶことができました。授業の雰囲気は少人数教室ならではの、生徒と先生の距離が近いため和気あいあいと楽しく学ぶことができます。基本的な授業の構成は、前半に会話練習、休憩をはさんで後半にタイ文字や単語等の文法を勉強しました。全授業を終えタイ語ばかりの生活でもところどころ理解できるようになり、現地の人とも少しコミュニケーションがとれるようになりました。また文法に関しては、書いたり読んだりできるようになるためにはこの授業以外にもタイ語を学ぶ場を作る必要があると思います。

2つ目は、教養学部International Studies (ASEAN-China)で開講されている「The Historical Background of Modern Southeast Asia」について紹介します。所属していたSEASとは違う学科で開講されている授業で、主に植民地時代以降の東南アジアの歴史について勉強しました。タイ語の授業とは違い70人ほどの大人数で受ける座学が中心の授業で、最初のほうは3時間のリスニング練習をしているようでした。時には実際の歴史を題材とした映画を観たり、植民地時代やナショナリズムを専門とする先生の小話が挟まれたりと、普通の座学よりリアリティのある歴史を学ぶことができて面白かったです。最終課題のグループワークでは、日本人4人、中国人3人、タイ人2人のグループでベトナムのナショナリズムについてレポートとプレゼンテーションに取り組みました。SEASで英語開講されている授業はほとんど留学生しかいないため、私にとってこの歴史の授業は多くのタイ人と一緒に受ける唯一の授業でした。SEASに留学する人でタイ人の友達をたくさん作りたい人やタイの大学の雰囲気を味わいたい人は、SEAS以外の授業を受けるのもいいと思います。

タマサート大学は他学部、他学科の授業も受講することができるため、自分の興味がある授業を選ぶことができます。PBL科目以外も、PBLとは少し雰囲気が違っていて面白いので、ぜひ自分に合った授業を探してみてください。

 

タイ語の授業で使用していた教科書            タイ語の先生