参加学生によるプログラム・レポート

Indonesiaからの留学生によるレポート一覧

2019.02.28

アクティビティレポート⑥(2018年派遣:インドネシア大学)


経営学部 下田 将輝さん(3回生)


経営学部経営学科三回生の下田将輝です。私は約半年の間、インドネシア大学の経済経営学部に留学しました。正直、留学でインドネシアを訪れる以前は発展途上国で人口が多く勢いのある国といった程度の知識しか無く、とりあえず海外に行きたいという好奇心からこの留学を決意しました。しかし今となってはインドネシアにすっかり魅了されてしまいました。今回は、インドネシアの良さを交えつつ、私がこの留学期間中に学び得たことについて触れていきたいと思います。


• インドネシア中を旅して感じた刺激的なこと
私はこの留学期間中、授業の合間にインドネシアの様々な地域を旅しました。そんな旅の道中いろんな方と関わる中で強く感じたのは家族愛です。バリ島を訪れた際、私は偶然現地の漁師の方と仲良くなる事が出来ました。彼らはどんなに遠い親戚だとしても血が繋がっていれば、互いに支え合う家族として協力して仕事をしていました。毎日仕事終わりに家族で集まってお酒を飲み、楽しんでいる姿がとても印象的でした。私もその輪の中に入れてもらい、家族同然のように接してくれ、家族の温かさを感じる事が出来ました。


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• コミュニケーションの話
 私はもともと英語が得意でもなく、インドネシア語に至っては一度も触れた事がありませんでした。しかし留学を通して多くの友が出来ました。それはこの半年でめちゃくちゃ語学が上達したからではありません。私に多くの友が出来たのは、素直に自分を表現し、自分の個性を周りが受け入れてくれたからだと思います。たとえ英語ができない、インドネシア語ができないからといって周りと仲良くできないわけではありません。自分を素直に表現し、自分の個性を相手に理解してもらう事ができれば、自分に興味を持ってくれる友ができるとこの留学を通してわかりました。つまり、コミュニケーションにおいて言語はもちろん大切なのですが、それ以上に大切なものがあるという事です。


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インドネシアで半年間過ごし、多くの出会いがあった事で自分が忘れかけていた本質的なものを改めて考えるきっかけとなりました。家族を大切にする、自分を素直に表現する、当たり前のように見えて日本にいるだけでは気付けなかった事を考える事が出来たので、今後より一層意識して、この留学が家族への恩返しのきっかけとなるよう頑張りたいと思います。





2019.02.07

アクティビティレポート⑤(2018年派遣:インドネシア大学)


国際関係学部 福谷 貴和子さん(2回生)


こんにちは!インドネシア大学の経済経営学部に留学中の福谷貴和子です。
インドネシアに来て4ヶ月が過ぎ、留学期間も残りわずかとなりました。日本では雪が降っている地域もあり寒い日が続いていると思いますが、ここインドネシアでは30℃超えの日々です。今月は私がインドネシア大学で受講している科目について紹介します。

先月のレポートで紹介されているインドネシア語のクラスの他に、私は①Consumer Behavior ②Entrepreneurship、③Introductory Businessの三科目を受講しています。それぞれの授業について簡単に説明します。


・Consumer Behavior
これは心理学の分野から消費者の行動を分析しようとする授業です。五人程度で一つのグループを作り、毎週一つのグループが教科書の割り当てられた範囲をプレゼンします。その後、質疑応答や教授による補足説明が行われます。教科書の内容を学習する他に、自身で一週間の購買行動を記録・分析した後、インドネシアの学生や留学生など異なるバックグラウンドを持つ人々と購買行動においてどのような違いがあるのか比較し、プレゼンを行います。


・Entrepreneurship
この授業では起業家についての知識を身につけながら、実際にグループで事業を行う実践的な授業内容です。私のグループではTシャツを作り、どのような広告をして販売することで利益を得ることができるのか、インドネシア・マレーシア・韓国の学生と共に取り組んでいます。


・Introductory Business
この授業では、ビジネスに関する概念やビジネスに影響を与える外部環境など、ビジネスに関する基本的な知識を身につけることができます。国際関係学部の私にとって、経営学の基礎的な知識がなかったため、上記に記載した授業を受けるにあたって非常に役に立つ授業です。しかし、プレゼンや中間・期末テストに加えて、小テストやエッセイが課せられるため少し厳しめの授業です。


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授業風景


時間割は基本的に
1限:8:00〜10:30、2限:11:00〜13:30、3限:14:00〜16:30
となっており、150分間の授業のため最初は長く感じると思います。
クラスの人数は25-35人程度で、受け身の授業より参加型授業が多く開講されています。授業では質疑応答に積極的な学生が多く、主体的に取り組む姿に圧倒されています。このような現地の学生や留学生の英語力は非常に高く、授業では辛い想いを沢山していますが、このような環境で学ぶことは非常に貴重だと日々感じています。


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経済経営学部のシャツを着て留学生で写真を撮りました


履修の際にこの情報が少しでも役に立てば幸いです。
残りの留学生活、後悔しないようにインドネシアを楽しみたいと思います。





2019.02.06

アクティビティレポート④(2018年派遣:インドネシア大学)


経営学部 北林 千尋さん(3回生)


こんにちは。現在インドネシア大学に留学中の経営学部国際経営学科3回生の北林千尋です。日本はどんどん寒くなってきていると思いますが、インドネシアでは雨季が始まり毎日蒸し暑い日が続いています。さて、今月はPBL以外の科目、特にインドネシア語の授業(Bahasa Indonesia)について書いていこうと思います。


インドネシア語の授業は月曜日と水曜日毎週2日間あり、時間帯は15:00~16:30となっていますが、先生が遅れてくることも多く、実際は1時間ほどの授業時間になっています。私は月曜日と水曜日の日程で授業を取っていますが、火曜日と木曜日の日程でも取れるようなので、自分の他の授業のスケジュールを見ながらどちらにするか決めると良いと思います。Midterm Examは筆記試験、Final Examは自分で決めたトピックを自由にインドネシア語でプレゼンをするスピーキングテストになります。クラスメイトは日本、韓国、スイスタイ、スウェーデン、ドイツ、マレーシアなど様々な国から来た留学生がいます。


授業の中身ですが、「私の名前は~です。」という本当に初歩的なところから始まるので、難しくてついていけないということはありませんが、授業のスピードがとても速いので、最低でも出された課題をしっかりとやっておくと良い復習になると思います。授業が進むにつれて買い物や車に乗った時など日常的に使えるフレーズも教えてもらえるのとてもためになります!


半年間で習得できるインドネシア語には限界があると思いますが、最初のころよりは確実に分かってきているなと感じることができるし、タクシーのドライバーやレストランの店員と少しずつコミュニケーションを取れるようになってきたりします。インドネシア語を勉強する良いモチベーションやきっかけになるのでこの授業を取ることをおすすめします!


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授業の様子







2018.11.9

アクティビティレポート③(2018年派遣:インドネシア大学)


国際関係学部 福谷 貴和子さん(2回生)


こんにちは、インドネシア大学に留学している国際関係学部2回生の福谷貴和子です。今月は私が住んでいる宿舎・アパートについて書いていきます。

私を含め、多くの日本人留学生はMargonda Residence2 という現地の人も暮らしているアパート(家賃は光熱費を除いて2万円程度)で生活をしています。学部にもよりますが、ここから大学までは歩いて20分ほどです。そしてこのアパートの1階にはFamilyMartとLaundryが併設されており、近くには韓国料理屋さんやPizza Hutがあるため、消耗品の購入や食事に困ることはほぼありません。私はLaundryのおばちゃんとインドネシア語で会話をすることで、インドネシア語の勉強をしています。

またプールやテニスコート、バドミントンコートが設備されており、いつでも自由に使用することができます。Wi-Fiは地下1階で契約することができますが、通信速度を日本と比べてはいけません。繋がりやすさは部屋の位置や時間帯によって違います。これぞインドネシアって感じですよね。


Laundry

Pool




次に部屋の紹介をします。まずは部屋に到着した時の出来事を…私は部屋に着いた時、ブレーカーが落ちていて電気がつきませんでした。また他の立命館生の部屋は水が出なかったなど、このアパートには様々なトラブルがあります。停電は頻繁に起こりますし、16階だろうが18階だろうが虫を目にすることになるでしょう。

そして何よりの敵は『冷水シャワー』だと思います。幸運にも私の部屋には温水シャワーが設置されていたため、毎日暖かいお湯でシャワーを浴びることができています。しかし他の立命館生の部屋は全て冷水シャワーだったため、慣れるまではシャワーを浴びるのに1時間葛藤していたとか…。まずは契約時に、冷水シャワーは嫌だということを伝え、それでも温水シャワーの部屋に変更できなければ、お金はかかりますがお湯の出る機械を設置することをオススメします (2万円程度)。

オフィスの人はあまり英語が話せないので、何かトラブルがあった時はバディに助けを求めましょう。


My room



最初はここに半年間も住むの!?と抵抗がありましたが、今では心地良い空間となっています。

このレポートでインドネシアでの生活の様子が少しでも伝われば嬉しく思います。
もし分からないことやオススメの宿舎が知りたければ、国際教育センターの方に派遣生の連絡先を聞いて連絡してきてくださいね!




2018.11.01

アクティビティレポート②(2018年派遣:インドネシア大学)


経営学部 川西 歩さん(3回生)


こんにちは!経営学部国際経営学科3回の川西歩です。9月も下旬に差し掛かろうとしており、日本では平成最後の夏が終わり、肌寒い季節になってきたと思いますが、インドネシアはまだまだ30℃を超え夏が終わる気配がありません。今月も僕がインドネシアについて書いていきたいと思います。今月のテーマは『街や大学、所属学部』についてです。


私たちが留学しているインドネシア大学は、首都ジャカルタから電車で南に40分ほどのデポックという街にあります。インドネシアは国民の90%がイスラム教徒のため、街のいたるところにモスク(礼拝堂)があります。そのため、毎日朝4時からお祈りをするため、目覚ましは必要ありません。勝手に目が覚めます。1日5回お祈りの時間があり、かなりの音量です。24時間365日欠かさず行われています。また、イスラム教の行事の前日は夜中までお祈りが続きました。なかなかのストレスがかかります。ですが、1週間たてば、慣れます。



犠牲祭にBuddyの家に招待してもらいました


独立記念日に行われたInternational StudentによるUI OYMPICの記念写真です



インドネシア大学は一般的にはUIと表されます。また、インドネシアの東大と言われるように、インドネシア国内で最も賢い大学として名が通っています。そのため、現地人にUIに通っていると伝えると驚かれます。大学のキャンパスはとても広くキャンパス内を端から端まで徒歩で移動するのはなかなかの距離があります。普段OICでキャンパスライフを送っている僕には迷子になるほど広いです。そのため、大学内をGrab(配車サービス)で移動している学生もいます。また、私たちが通っている経営経済学部(FEB)は大学の端に位置しているため、家からはかなり遠いです。



大学の授業が始まりもうすぐ、1ヶ月が経過しようとしています。どの授業もグループディスカッションやプレゼンは非常にレベルが高くついていくのに必死ですが頑張りたいと思います。
もうすぐ雨期に突入するのでそろそろ傘を買いに行こうと思う川西です。来月は宿舎がテーマとなっています!お楽しみに!



2018.10.30

アクティビティレポート①(2018年派遣:インドネシア大学)

経営学部 川西 歩さん(3回生)

はじめまして!インドネシア大学に留学中の経営学部国際経営学科3回の川西歩です。
インドネシアにきて約2週間が経過しました。


このレポートは毎月様々なテーマで留学中の4人が感じたことについて皆さんに共有していくものになっています。そんな最初のテーマはインドネシアにきて感じたカルチャーショックについて書いていきたいと思います。カルチャーショックと書くとマイナスなイメージでとらえられがちなので、マイナスなことだけでなく日本とは異なる文化に触れたことについて述べていきたいと思います。


まず、大前提として、英語があまり通じません。屋台の人は勿論、現地の人は基本的に英語が通じません。そのため、ご飯を頼むのにも一苦労といった感じです。でも、何とかなります!!
交通手段はGrab やGO-JEKだけでなくアンコック乗り合いタクシーがあります。いつでも乗れていつでも降りられます。値段は1kmで30円ぐらいです。あまりの安さに最初は本当に大丈夫なのか心配になりました。また、乗ろうと思えば何人でも乗っても問題ないのが特徴的です。私たちは最大で14人で乗車しました(笑)助手席に2人に乗っていようがお構いありません。インドネシアに交通ルールはないように感じました。
これは現地の人々にも同じことが言えます。1家族でバイクに全員乗るのは当たり前のようで3人乗りならまだかわいいものです。私は先日、5人乗りを見ました。おそらくバイクで乗れるマックスを見た気がします。朝と夕方は車、バイク、タクシーで大渋滞です。


また、朝と夕方の通勤電車は日本の通勤電車より酷い混雑具合です。電車は元々日本で走っていた電車を利用しています。そんな混雑がひどい電車も、ジャカルタでは現在、地下鉄が建設中とのことです。来年には完成するらしいです。



これでも空いている夕方の道路


夕方の帰宅ラッシュ時間のジャカルタの電車


まだ2週間しかたっていませんが、新興国の現状と発展との狭間で、毎日を過ごしています。もうすぐ学校も始まるので楽しみです!



2018.10.30

アクティビティレポート⑤(2017年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 千葉大地さん(2回生)


八月から始まったインドネシア大学での授業の中で、一番実感したことは生徒たちの授業に対する意欲です。先生が生徒たちに意見を求めたときのみではなく先生が説明しているときに、情報を補足したり、説明に対して意見を出したり、生徒たちの能動的に授業に参加する姿勢はまさに、先生・生徒の双方で授業を「作っている」という感覚を受けました。


続いて、インドネシア大学で勉強する生徒たちの英語の能力には日々感心しました。授業が始まる前に教室に集まった友達同士、インドネシア語で談話をしていたのにもかかわらず、授業が始まったとたん流ちょうな英会話にシフトする様子には「言語の多様性」が非常に高いレベルで実現されていることを感じました。インドネシアの学生の英語力を高くしている要因として、英語を使う機会が日常的にちりばめられていることにあると思います。

例として、インドネシアの映画館で海外の映画が上映される場合インドネシア語への吹き替えはされないということがあげられると思います。日本では、海外の映画でも日本語に吹き替えがされ私たちは難なく視聴することができますが、上記の通りインドネシアの映画では、英語で物語を理解することが求められるため英語のリスニング能力、理解力は自然に上がるでしょう。スーパーなどで売っている食料品も日本と比べて海外産が多いため、消費者がおのおの商品の情報を把握するためには英語で解釈することが求められます。この二つの例でみられるように、インドネシアの学生は日常的に英語力が求められます。そしてこの習慣が高い英語力に起因しているのではないかと思います。


インドネシアの生活において達成した最も印象的なことは、国を超えた人間関係を築けたことです。インドネシア人はもちろん、インドネシア大学に留学生としてほかの国から来た人たちとも友達になりました。休みの日には観光をし、授業後にはクラブに行って新たな人間関係の構築を実現しました。母国語は違うとしても理解しあうことは可能なんだなと感じました。

2018.01.31

アクティビティレポート④(2017年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 北川 蒼太さん (2回生)

こんにちは! インドネシア大学に留学している、国際関係学部2回生北川蒼太です。12月だというのにこちらは真夏、毎日エアコン生活です。インドネシアって皆さんは何を思い浮かべますか?バリ…だけ?いえいえ、まだまだ奥が深いです!今回は、そんなインドネシアで感じたカルチャーショックについて、紹介していきたいと思います。

カルチャーショック1つ目は、時間の使い方。多くの人がムスリムのため、朝4時にはお祈りを始めます。また渋滞がすごいため、活動開始時間がとってもはやい!友達との待ち合わせ時間も、朝7時!と思ったら、8時からの授業が30分や1時間遅れで始まることもあったり、深夜でも街に出歩いている人もいたりと、日本人の感覚だった私も驚きました。

2つ目は、文化の多様性です。日本にいる時から、多くの民族、言語があることは学んでいましたが、住んでいるジャカルタ都市圏を離れると、違う言語を話す人がいたり、インドネシア人ではあるけれど、スンダやジャワなどそれぞれの生まれの民族に対するアイデンティティを強くもっている人とたくさん出会いました。民族だけでなく、宗教や文化、料理まで、違う島や街にいってみると異なるものにたくさん出会うことができます。

3つ目は、人。インドネシアの人はとにかく話すのが大好き!知らない人同士でも、すぐに友達になれるフレンドリーさと明るさ、笑顔が素敵で、道で困った時などもすぐ助けてくれる優しい人とたくさん出会えました。しかし一方で、日本人と比べて他人との距離感が近い人が多いようにも感じたりといろんな人がいます。最後は格差。よく言われる新興国の格差問題ですが、実際に目の当たりにすると衝撃的でした。首都ジャカルタとカリマンタンなど地方との格差はもちろんですが、ジャカルタ圏内にも様々な格差が広がっています。例えば、超高層ビルの下に広がるスラム街、線路脇のトタン屋根の家に住んでいる人々、赤ちゃんを抱えながら、毎日転々と移動する家族、道路で物乞いをする子供。

北ジャカルタ、コタ駅周辺に広がるスラム街の様子

一方でモールや高級住宅街には、日本とほぼ変わらない物価や風景が広がっていて、一般的な日本人よりも所得が高そうな人もたくさんいます。所得格差だけでなくそれに派生する、水やゴミ問題などの生活環境の格差や教育格差など、5ヶ月ほどの日常生活の中で身をもって感じ、学ぶことができたのは本当に貴重な体験でした。

中央ジャカルタの目ぬき通りには高層ビルが乱立してます、さっきの写真と全然違う!

今回あげたカルチャーショックはほんの一部!毎日いろいろなところにアンテナを張っているとたくさんの発見と学びがあり、本当に新鮮な日々でした。英語など語学だけでなく、日本や先進国では中々知ることができない新興国のリアルについて、自分の目で知り、学ぶことができるのも、アジアや新興国留学の魅力かもしれません。今回のレポートが少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです!


 

2017.12.26

アクティビティレポート③(2017年派遣:インドネシア大学)

経営学部 新川 秀明さん (3回生)

早いもので、もう師走。今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか。暦の上では〝大雪〟を過ぎましたが、こちらインドネシアではまだまだタンクトップが活躍中です。
こんにちは。経営学部3回生の新川秀明です。インドネシア大学の経済経営学部に留学をしています。今回は留学中に行われる講義科目とその内容についてご紹介したいと思います。経済経営学部では、英語開講の授業を自由に15単位まで受講することが可能です。他学部である人文学部の授業も受けることができるので、インドネシアのカルチャーや文学に触れる機会も用意されています。
僕が受講している科目は、Entrepreneurship, Consumer Behavior, Organizational Behavior, Business Feasibility Studyです。この他に週に二回インドネシア語の授業を受講しています。受講できる科目リストは事前に取得することができないので注意が必要です。それではいくつか授業の内容を簡単に説明していきたいと思います。

・Entrepreneurship
この授業は基本的にグループワークで進められ、授業を通して起業するまでの一連のプロセスを実際に大学内で事業を興す事で学ぶことができます。僕のグループでは日本のドラヤキを大学内で販売する予定で、材料調達から販売場所の確保まで自由に自分達の判断で決めることができます。


 
試行錯誤の末に改良に成功しました。


・Consumer Behavior
この授業では消費者行動論をインドネシア企業の事例を元に学ぶことができます。
グループでのプレゼンテーションが二回ほど行われ、最終テストの前にエッセイを書かされるという少し厳しめの授業内容です。

・Business Feasibility Study
BFSは起業後に事業をいかに存続させていくかを学ぶ授業です。こちらもグループで事業を興すので内容はEntrepreneurshipに似ていますが、実際に商品を売るのではなく机上で構想を練っていくようなイメージです。

・Bahasa Indonesia (インドネシア語)
週に二回、火と木か水金で選ぶことができます。もちろん強制ではないので受けなくても全然問題はありません。ただ大体みんな同じレベルからのスタートなので、いろんな意味で凄くに賑やかな授業になります。

 

インドネシア語でのプレゼンテーションの様子です

僕の場合は15単位フルで受講登録しましたが、これでも週に二日の休みが作れてしまうので、旅行に行ったり家でゆっくりしたりなど自分の時間も取りやすいです。しかし、休みが多すぎても只でさえすることがない大学周辺なので事前にしっかり計画を立てる事をお勧めします。

今月のアクティビティレポートはいかがでしたでしょうか。少しでも受講登録の際のイメージになれば幸いです。早いもので留学生活も終盤を迎え、帰国日が刻々と迫っています。残りの日々も体調に気を付けてしっかりとインドネシアを楽しみたいです。

 

2017.11.22

アクティビティレポート②(2017年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 安藤 富貴子さん (2回生)

Slamat siang. インドネシア大学に留学している国際関係学部2回生の安藤富貴子です。今月のレポートでは、私が住んでいるアパートと、キャンパスライフについてお伝えします。インドネシアでの生活をリアルに感じてもらえたら嬉しいです!

アパートは大学からは徒歩15分ほどの距離で、留学生だけでなく現地の方も住んでいます。ファミリーマートが併設されているので、軽食や消耗品は簡単に手に入ります。またデリバリーサービスが充実しているので食事に困ることはありません。プールも設備されているので、授業を終えプールにダイブするもよし、休日にプールサイドでのんびりするもよしです!洗濯は併設されているクリーニング屋さんをご利用ください。それでは皆さんお待ちかねのお部屋紹介!まず部屋によって用意されている家具が全然違います。共通しているのはベッドが大きい、冷蔵庫があることくらいです。ここで、アパートでの敵を紹介します。一つ目は冷水シャワー。シャワーは冷水のみで、寒さとの戦いですが一週間もすれば体が慣れるのでご安心下さい!(と言いながら私はジムの温水シャワーを利用しています…)二つ目は部屋に現れる虫。ゴキブリ、ヤモリ、アリが部屋に出るのは日常です。虫嫌いな人にとっては「辛い」の一言です。幸いなことに、同じアパートに留学生がたくさんいるので助け合っています。三つめは、停電が多いことです。大学に行っている間に停電することも多々あるため、冷蔵庫の中身には注意しないといけません。日本はお鍋の季節がやってきたというのに、インドネシアは常夏の国で30度を超える日々です。そんな中での停電はエアコンが使えないので、暑さとの戦いです。話だけ聞くと、生活に不安を抱くかもしれませんよね。安心して下さい、みんな慣れています!この環境で生活することにはメリットもあります。今後、どんな環境でも生活していける自信がつきます。海外勤務など興味のある方は、東南アジアで生活できるチャンスです!勉学だけでなく、生命力が高まるのは間違いないです!Let’s be positive!!

 

ヤモリ@バスルーム

大学の環境は素晴らしいです。湖、森林が多くとにかく広大な敷地です。主な移動手段はレンタルサイクルとシャトルバスで、移動は比較的便利です。各学部に食堂があり、一食150円ほどです。スターバックスなどWifiのあるカフェも充実しています。(授業が週に3日なので、大学で過ごす時間のほうが少ないですが…)


インドネシアでのリアルな生活を感じ取ってもらえたでしょうか!?インドネシア、東南アジアに興味のある方は、ぜひ挑戦して下さい!それでは、来月のレポートもお楽しみに!Terima kasih!!!

とにかく広い大学!! 

  

とにかく安い学食150円!!

2017.10.26

アクティビティレポート①(2017年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 高橋 岳さん(2回生)

Selamat Pagi guys!!! こんにちは! 現在インドネシア大学経済経営学部に留学中の国際関係学部2回生の高橋です!今回は街や大学の様子について、カジュアルな文章で紹介していきたいと思います。

街について
さて、僕が現在住んでいるのは首都ジャカルタから電車で約40分、インドネシア大学のキャンパスのあるDepokという街です! さて、街の発展度はというと・・・生活には困らないといった感じでしょうか。
買い物・・・家から約5分の距離にあるMargo Cityという我々愛用のショッピングモール。日用品の買い物であればこちらで事足りるのではないでしょうか。ちなみに映画館もありますよ! 映画好きの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。ここでニッチな情報ですが日本のうどんが食べたくなった人へのメッセージ! 丸亀製麺があります!
食事・・・皆さんが気になるのがこの話題ではないでしょうか! 食事に関してまず言えることが一つ。めっちゃ安いです! その気になればというより別にその気にならなくても一食100円で済ませることができちゃいます。さぁここで色々な種類の食事場所を紹介します。
屋台・・・これが所謂100円で食事を済ませることのできる場所。日本では経験することのない食事体験があなたを待っているでしょう! メリットはその低価格と店主の人の良さです。僕は常連になってしまい席に座っただけでMie Ayamという料理が出てくるようになりました。デメリットは・・・衛生環境でしょうか。しかしこのデメリットをポジティブに考えれば、語学力だけでなくお腹の強さを向上させることのできる最適な修行の場となるでしょう! 個人的な考えとしてはある意味語学力と同じぐらい世界で求められる能力の一つなのでは・・・・? Let’s be positive!
学食・・・主に我々が昼ごはんを食べる場所。こちらは約130円で食事が済むでしょう。衛生環境はこれまた屋台と同様です。学部ごとに学食があり料理の種類も豊富なので是非試してみてはいかがでしょうか!
レストラン・・・主にショッピングモールの中に入っている我々が普段は行くことのない高級料理店。高級料理店と言いましたが700円ぐらいで食事はすみますので安心してください。インドネシア価格になれるとレストランは超高級料理店に見えてくることでしょう。衛生環境は上記2つに比べると天国に見えるほど良いでしょう!しかし毎日行くことは財布が潤っている人にしかできないでしょう。少なくとも僕には無理です。 

屋台の100円のMie Ayam

大学について
キャンパス・・・立命館大学の比ではないほど広いです。最初は誰しも必ず道に迷うことでしょう。冗談でよく「遭難しそう!」という人がいますが、このキャンパスではそれが現実となることでしょう。それほど広いです。そのためキャンパス内にはバスが通っていたり橋があったりします。

授業・・・授業では基本的に学生がプレゼンテーションまたはグループディスカッションをするという方式が取られ、教授が前に立ち講義を行うというスタイルとは大きく異なっています。インドネシアの学生を含め、他の留学生の英語力はとても高く、悔しい思いをすることになるでしょう。さすがはインドネシアの東大、最高学府といったところです。また、経営学などの知識については最初から基礎知識がある前提で授業が進められますので、日本で勉強しておいた方がベターです。僕は経営学に関しての知識がゼロに近い状態であるため、とても苦労しています。また、授業時間は日本に比べとても長いので最初は驚くでしょう。

以上、街と大学についてのレポートでした! 本留学では英語力はもちろんお腹の強さに加えどこでも生きていける精神力を得られることでしょう。
次回のレポートも楽しみにしていてくださいね!では、Sampai jumpa guys!!!

 

2017.02.24

アクティビティレポート⑥(2016年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 遠藤 咲奈さん(2回生)

私は約半年、インドネシア大学の経済経営学部に留学しました。インドネシアを志望した背景には、東南アジアの中のインドネシアへの知的好奇心と、新興国として成長するインドネシアでビジネスを学びたいという理由が挙げられます。これら2つの理由を基軸に留学生活を通して学んだこと・得られたこと(達成したこと)について述べます。


まず、インドネシアでの生活を通して、異文化との関わり合いについて考えさせられる場面が多々ありました。インドネシアでの生活は日本の環境と全く異なりました。日々の生活の中で、楽しいことが多々ある一方、公的機関でさえも仕事のスピードが遅かったり、グループワークでの期日へ向けた意識のすれ違いなど多々日常面で困ったこともありました。しかし、愚痴をこぼすだけでは解決にならず、異なる環境に身を置いて生活するには、遭遇した出来事に対し臨機応変に対処することが求められると思いました。前述した通り、困難に遭遇する場面もありましたが、違う視点からの物事の考え方を知ることも出来ました。そして、異文化理解とは他者の文化を全て受け入れるのではなく、異なる環境と如何に上手く付き合うかということだと学びました。


また、私はこの留学を通して、帰国後のキャリアの構築に対するモチベーションが向上しました。留学前は、卒業までの間どのように学業に取り組むべきか、具体的なビジョンと目標を得られずにいました。しかし、インドネシア留学という珍しく貴重な経験を通して得られたものを次年度に引き続き、将来を見据えた自身のキャリアアップに取り組むという目標とモチベーションを得ることが出来ました。加えて、インドネシア大学で受講したマーケティングとイスラーム金融などの授業により、次年度の研究分野が決まりました。卒業までの限られた時間のなかで、留学経験を今後の学業および新たな経験に結びつけて発展させていきたいと思います。

2017.01.26

アクティビティレポート⑤(2016年派遣:インドネシア大学)

政策科学部 髙池 遼さん(2回生)

デポックという町で暮らし始めてすぐに気付いた異変は、道行く人がマスクを着用していたことです。ジャカルタと同程度のひどい渋滞のせいもあり、日本と比べると大気汚染は深刻です。このような大気汚染の問題と同様に衝撃を受けたことは綺麗な川が全く無かったことで、水質汚濁も深刻化していました。道路にも無造作に捨てられたゴミが目立ち、早朝ネズミがゴミ袋を漁っている光景も見ました。私はこのような清潔とは言えない環境の中で生活していく中で、次第に現状の生活環境を少しでも改善したいと考えるようになり、Jakarta Osoji Clubというボランティア団体の活動に参加するようになりました。「MALU BUANG SAMPAH SEMBARANGAN/ポイ捨てすることは恥ずかしい」というスローガンを掲げ、ジャカルタ日本祭でのゴミの分別の手伝いやオランダ植民地時代の建物が残るコタトゥア地区のファタヒラ広場でのゴミ拾いに参加し、人々の意識を変えていくことを目指して活動に取り組みました。

Jakarta Osoji Club活動後に撮った集合写真

私の受けたもう一つのカルチャーショックは、貧困層を間近で見た経験です。留学前はスラム街のようにある一定の空間のみに貧しい人が生活していると思っていました。しかし生活圏にも多く、道端に座って物乞いをする老人や、ギターを弾きながらお金を要求してくる若者、歩道橋の上で寝ている子供などに遭遇することは日常茶飯事です。授業でジャカルタ北部にあるプンジャリンガン地区という貧困層の多く住んでいる地域に行って脆弱性に関するインタビュー調査をしました。友人の手伝いで自分も拙いインドネシア語を使いながら彼らと直接話すことが出来て貴重な経験となりました。私たちの視点では劣悪な環境で生活しているように見えても、彼らの多くが今の生活を快適だと答えていたことが印象的でした。


Economics of Poverty授業の一環でスラム街での調査をする

一方同じジャカルタであっても、中心部には高層ビルや大型モールが立ち並び先進国と変わらぬ風景が広がっていました。ジャカルタ中心部は毎週日曜日がCar Free Dayのため、近年健康志向の高いインドネシア人がジョギングしている姿が多く見られます。授業の課題で実際彼らにフレッシュなジュースを販売しました。新興国でビジネスをする際には、発展途上であるが故の固有の都市問題(他にも渋滞や排水問題など)と向き合っていかなければ持続的な経済活動は出来ないでしょう。日本という先進国の中で生活しているだけでは到底気付くことのできなかった様々な社会問題を認識することが出来たのは、非常に価値のある体験だったと思います。


Entrepreneurship授業の一環で実際にビジネスを行う

急速な経済発展の一方で、深刻化するゴミ問題等の環境問題や富裕層とその周縁で生活を送る貧困層の生活の間にある二極化したこの国の格差社会を見たことが一番のカルチャーショックでした。

 

2016.12.15

アクティビティレポート④(2016年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 田中 祥一さん(4回生)

こんにちは。インドネシア大学経済経営学部に留学中の国際関係学部四回生の田中祥一です。今回のアクティビティレポートでは非PBL科目についてレポートします。ただ、インドネシア大学内ではそもそもPBL科目というカテゴリーは存在せず、PBLというのはあくまで立命館大学が指定するものだとご理解いただければと思います。

まず私はPBL科目に分類されるIntroductory Marketing(マーケティング)、そして非PBL科目に分類されるConsumer Behavior(消費者行動)とIslamic Economics and Finance(イスラム金融)の三科目を受講しています。Consumer Behaviorは心理学的アプローチで消費者の行動を分析しようというマーケティングの講義です。こちらは毎週一つのグループが教科書の割り当てられた範囲をプレゼンし、教授が再度重要な点を講義するというスタイルです。Islamic Economics and Financeは従来の金融と異なり、イスラム法に則った金融スキーム、金融商品を有するイスラム金融に関する講義です。私事ですが、スクークと呼ばれるイスラム債をテーマに卒業論文を執筆しているので、参考になればと思い受講しました。経済的な側面よりもイスラム金融の根底にあるイスラム教に関する講義が中心です。インドネシア人学生の間では難しいと評判の講義のようです。こちらは毎回先生が講義し、最後にグループでイスラム金融に関するテーマのペーパーの提出とプレゼンが課されています。先日中間テストが終わったのですが、テスト日を期日にドラフトで最低20枚を指定され、完成形で何枚求められるのか正直不安なところです。

講義全般に関してですが、学生は25人ほどで講義が行われます。150分の講義ですが、教授は基本的に時間通りに来ませんし、早く終わります。評価は講義によっても異なりますが、プレゼン、中間・期末テスト、レポート、講義内クイズ、課題のうち全てもしくは複数で構成されています。テストは150分間行われ、ライティングです。欠席自体は評価に影響がない場合が多いですが、4回目で自動的に不認定となります。
 
経済経営学部の講義に加え、人文学部で開講されているインドネシア語のクラスも受講できます。こちらは普段の学部の講義と異なり週二回開講されます。講義はスピーキングを中心に行われます。先生が講義中一通り学生にスピーキングさせるので定着が早いと思います。こちらも中間テストと期末テストがあります。

当初、私は経済学の講義を受講したかったのですが、英語で開講されている講義の多くは経営学のものが多く、もし留学をお考えであればその点の注意が必要です。なお、講義は最低3つ受講が必要で、上限は5つです。(インドネシア語を除く)

最後になりますが、多くの日本の学生と異なり、講義中に積極的に発言する学生が多く、様々な学問・ビジネスの活動を学生時代から行なっている彼らとこれから社会に出て競争していかねばならないのかという焦りを私自身感じました。急成長する新興国でハイレベルな学生の中に身を置けるという大きなチャンスだと思いますので、是非この国際PBLでの留学を強くお勧めします。

授業風景

2016.11.28

アクティビティレポート③(2016年派遣:インドネシア大学)

経営学部 町塚 郁哉さん (2回生)

こんにちは、インドネシア大学派遣の経営学部国際経営学科2回生の町塚郁哉です。こちらでの生活も早いもので3ヶ月が経過しようとしています。今回は、PBL科目について報告していきたいと思います。
私は、大学で「Introductory Marketing」「Organizational Behavior」という2つのPBL科目を受講しています。「Introductory Marketing」はマーケティング全般について学んでいます。「Organization Behavior」は組織行動論。企業内部における組織の在り方などを重点的に学んでいます。どちらも、授業は1コマ150分です。しかし、先生によっては授業開始20分経ってから教室に入ってきたり、授業開始15分過ぎてからの入室は欠席扱いになったりと違うところがあるので注意が必要です。

 


こちらが授業風景です。授業の大まかな流れとしては、教科書の1-2チャプターの内容を4-5人のグループでプレゼンテーションを行い、その後先生から解説、その他細かい説明をします。

 

教科書は、とても分厚く1冊700-800ページあります。私は、現地の学生からE-bookと呼ばれる電子書籍のデータをもらいそれを使用しています。物によっては、古いものもあり個別で教科書を購入しなければいけません。また、先生が使うパワーポイントもデータでもらうことができ予習・復習に役立ちます。
インドネシア大学では、多くの授業で中間試験と期末試験の2つのテストを基にその他、小テストとプレゼンテーションなどを組み合わせて成績をつけています。先日、中間試験を行いましたが論理的な答えを求める記述式の問題5-6問が出題され、難しかった印象があります。また、範囲が各教科広いので授業の復習を定期的に行う大切さというものに気付かされました。
早いもので、学校生活残り半分を過ぎインドネシアでの生活・学校生活にはだいぶ慣れてきました。個人的に中間試験は失敗してしまったので、期末試験で挽回できるように日々努力していきます。

2016.10.21

アクティビティレポート②(2016年派遣:インドネシア大学)

経営学部 伊勢 葉月さん(2回生)

大学での授業が始まって、1カ月が経ちました。そろそろインドネシアでの大学生活に慣れてきたところです。私の通うインドネシア大学でのキャンパスライフ、休日の過ごし方などを報告します。
インドネシア大学の授業は、基本的に1コマ2時間半程度です。あまり時間通りに始まることもなく、早めに終わることも多々あります。昼食はkantinと呼ばれる学生食堂で食べることが多く、1食200円適度で食べることができます。学内には、このkantinの他に様々なレストランがあります。人文学部には日本食レストランもあり、学内で日本の味を楽しむことができます。レストランは食堂よりは少し値段が高めですが、それでも400円程度です。
 


日本食レストラン「ひろ屋」のカレーライス定食

放課後は、ジムに通ったり、サークルに参加したり、モールまで買い物に行ったり、カフェで勉強したり、それぞれ自由に過ごしています。私の通う経済経営学部では、プレゼンテーションの機会が多いので、それに備えて準備することが多いです。たまに大学でスポーツの試合があったり、ライブがあったりもします。毎回どのイベントもすごく盛り上がっていて、またここでも日本とは違う文化を感じられます。インドネシア人の友人を作るのにとても良い機会になります。
 


kantinで行われた学生ライブの様子


 授業は週に3回なので、週末はとても時間があります。なので、様々な都市を訪れることができます。インドネシアは広い国なので、様々な都市を訪れるたびに自分の住むデポックの街とは違った雰囲気を味わうことができ、色々なことに触れることができるので、とても楽しいです。良く訪れるのはやはりジャカルタ都市部ですが、都市部までは、タクシーで1時間ほどです(渋滞に巻き込まれてしまうと2時間程度かかりますが)。ジャカルタ都市部にはたくさんのショッピングモールがあり、基本的になんでも揃うと思います。
インドネシアの学生はすごく勉強熱心に思えます。例えば、授業中のプレゼンテーションでも日本に比べて質疑応答が多かったり、土日も学校に来て勉強していたりします。インドネシアで大学生活を過ごす中、自身の日本での大学生活についてまた考え直してみようと思いました。
 


学内にあるスターバックスからの景色

2016.09.16

アクティビティレポート①(2016年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 加森 咲紀さん (2回生)

デポックというジャカルタから電車で1時間程のところに住んでいます。Margonda Residenceというアパートメントに滞在しているのですが、そこに留学生のほとんどが住んでいて、学校まで歩いて10分もかからない程度です。モールまで10分程度で行くことができるので便利です。歩きたくなければアンコットという小さめの乗り合いバスに乗って30円ぐらいでモールまで行くことができます。こちらでは渋滞が当たり前なので、時間によっては歩く方が早かったり、電車を使う方が早かったりします。車やバイクが多いので、大気汚染が深刻です。マスクを持ってくることをオススメします。部屋の写真です↓↓↓

モールのレストランも露店も、どちらのご飯もとても美味しいですが、たまにとても辛いものが出てくるので要注意です。そして衛生面的にモールで食べるのが安全ですが、もちろん露店の方が安く、ローカル感があってどちらも良いです。私はせっかくインドネシアにいるのだからと思い、露店か滞在先の近くにあるレストランで食べるようにしています。レストランに英語が通じる店員さんはほぼいないので、レストランで通用するぐらいのインドネシア語を覚えてからこちらにくるのがオススメです。もちろんこちらに来てから言語を学んでも遅くはないですが。ただインドネシア語が喋れないとタクシー運転手にお釣りを返して貰えないなど、多くお金を取られたりするので、悔しい思いをしたくない人は勉強してくることをオススメします。
食べ物です。日本よりも断然安いです。ナシゴレンが120円位でこの飲み物も100円程度です(なので自炊は全くしていません)↓↓↓
 

こちらにきて1ヶ月が経ちますが、最近授業が始まったばかりです。始まる前はオリエンテーション期間が1週間程あり、残りの1.2週間はフリータイムでした。フリータイムのときにジャカルタに遊びにいったり、ジョグジャカルタに遊びにいったりしました。同じインドネシアでも違いがあるので、旅はとても楽しいと感じました。まだ授業が始まったばかりで何とも言えませんが、せっかく日本にいるときよりも授業数が少ないので旅行をして色んなところを見るのも良い時間の使い方ではないかなと思います。インドネシアの授業は2〜3時間で、1教科3単位です。生徒も先生も10分程度遅れて来るようなゆったりしたお国柄。時間に特にきっちりとした日本人にとっては時間にルーズなインドネシアに苛立つこともありますが、これも文化なので私も彼らに合わせてゆったりと時間を過ごしています。トイレの衛生面、水シャワー以外は何不自由なく過ごせていると思います。インドネシア人といるよりかは、留学生同士で仲良くなる傾向にあります。授業が始まったので、インドネシア人の友達も増えるのではないかなと思います。(日本人、インドネシア人、タイ人、フィリピン人、香港人、韓国人)


 

2016.03.03

アクティビティレポート⑤(2015年派遣:インドネシア大学)

国際関係学部 黒澤有紀さん(3回生)

私が、インドネシア留学経験を経て得たことは二つに大別することができる。一つは人との出会い。そして二つ目は本格的な開発協力への関心の芽生えである。いずれにせよ本留学は総じて実りあるもので、私の人生を大きく変えた経験であったこと、さらには自身の価値観を大きく変えたことを先に述べておく。では、留学経験で得た二点について深く述べていきたいと思う。

一点目の人との出会いは、インドネシア大学で出会ったインドネシア人学生、国際学生、日常生活で接点を持つ人々、インドネシア人ビジネスマン、日系企業で務める日本人ビジネスマン等々と交わる機会の多さにあった。
中でもインドネシア人は明るく人懐っこいところがあり、日本人である私を容易に受け入れてくれ、友達や家族のように扱ってくれた。ヨーロッパ在住経験のある私にとって、インドネシア人の様に人との関係構築で敷居が低いことに最初は戸惑ったが、全ての人を人種や宗教、国籍に関係なく無差別に受け入れてくれる温厚さと寛大さを次第に有り難いと感じるようになった。
インドネシア人以外の出会いでは、日本人をはじめ国際学生間で出会いの挨拶と共に「沢山ある留学先から、なぜインドネシアを選んだのか。」という会話を交わし、打ち解けていくことが多かった。その問いには、十人十色ながらも学生がそれぞれ堅固な志を持ち、インドネシアへ留学に来ている考え方に共感できるケースが多く、高い志を持った国際学生と関わることができたことも留学の収穫であった。

二点目の開発協力への本格的な関心の芽生えについて、私が実際にインドネシアを訪れて現地の状況について現場から把握し、得たものだ。「多様性の中の統一」というパンチャシラのスローガンにもみられるように、インドネシアには多様な民族と文化が入り混じっており、国土も人口も広く大きい。その中で国内の経済開発に格差があることは渡航以前から学習し、理解していた。
しかし、いざ現地へ訪問すると高級車を乗り回す高所得層と物乞いをして生活している人々をそれほど遠くない場所で同時に見ることができ、その格差について漸く認識したときには凄まじいショックを受けた。日本人として社会の構成員ではなく外側からインドネシアの社会構成員たちを俯瞰した時、内部にいるインドネシア人よりも残酷さを感じるのだろうと感じ、格差社会に大きく失望した。
その失望から何日もかけて、昨日より今日、今日より明日、少しでもインドネシアの人々の幸せに私自身が貢献できることは何か、ということについて真剣に考え行動するようになった。具体的には。次世代の子どもたちにより良い社会を築いてもらうために、現地のNPOで環境教育プロジェクトに参加したり、継続的にe-educationを用いて子どもたにに英語を教えるボランティアにも徹した。
私がインドネシアの人々にできたことはほんの一部に過ぎず、長期的なフローから見ると一過性のもので、際立った効果も得られなかったかもしれない。しかし、子どもや貧困層等社会的弱者と言われる人々に対して小さくとも希望を与えられたかもしれない、その希望が子どもたちの夢となり国が今後もっと良くなるかもしれない、と考えた時、私は心からインドネシアで開発協力に携わることができて良かったと思えた。開発は利害関係に左右され、協力者のエゴイズムを主張している、と揶揄されることもあるが、私がインドネシアで培った経験はそれらにノーを突き付けるものであったと思う。以上の経緯を踏まえ、私は将来的に開発協力の仕事に従事していきたいと考えている。

これら二点は、インドネシア留学を経て得られた経験の一部であり、他にも得た貴重な経験はたくさん存在する。これらの経験を今後どう生かすかどうか、ということは今後のアクションに大きく影響し、今後の人生プランに役立てていきたいと考えている。

最後に、貴重な留学機会を与えてくださり、サポートして頂いた事務局や先生方等のすべての方々に感謝の意を表し、アクティビティレポートを終えたい。

 

2016.02.17

アクティビティレポート④(2015年派遣:インドネシア大学)

経済学部 児山一樹さん(3回生)

インドネシアで最も心に残っていることは、ジャカルタでのスラム街への社会調査だ。高層ビルや高級モールが並び、活気にあふれる街ジャカルタ。一見、先進国の主要都市と変わらないようなこの街にも、多くの都市が抱えるスラム街の問題は存在する。

僕は家計の支出調査を行うために、ジャカルタのマンガライという地域にある川沿いのスラム街へむかった。地方政府からの許可を頂き、実際にスラムの中に入っていくと、意外な側面を見ることになる。日曜日ということもあり、スラム街の中で活気に満ちあふれた子供たちが遊んでいた。これは、当初の自分が持っていたスラム街への暗いイメージとはかけ離れた光景だった。”Saya dari Jepang”という、私は日本から来たことを伝えるインドネシア語で会話をとると、親日国ということもあり、子供達はNARUTOの真似をしたり、日本のアニメの写真を見せてくれたりと、愉快に迎えてくれた。しかし、各々の住宅スペースに入っていき、インドネシア人の通訳を介しながら家主の生の声を聞いていくと、安易な気持ちではいられなかった。15年前に夫を亡くしこのスラム街に住まざるを得なくなった未亡人、物乞いだけで生計を立てる家族、故郷の子供に良い教育を与えるために出稼ぎにきている母親。それぞれの人が、それぞれの思いを抱いてこの場所で暮らしている。自分がこれまで育ってきた日本では、到底考えられない光景が広がっていて唖然とした。しかし、それ以上に驚いたことは、調査が終わった後の集計結果にあった。僕たちの社会調査の目的は、スラム街の人々の収入と支出状況にフォーカスをおいたものだったのだが、スラム街における最も収入の高い職業は、”物乞い”という結果がでた。僕たちの調査範囲が限定的で、調査手続がプロの目から見ると完璧でないという点もあるかもしれないが、こういった問題は、これまでのスラム研究で指摘されていなかった点である。

このように、現地には入り込むことで体感できることや発見できることがあるという学びが、この留学で最も心に残っていることである。

2015.12.25

アクティビティレポート③(2015年派遣:インドネシア大学)

経営学部 佐谷岳亮さん (4回生)

今、私はインドネシア大学でBusiness communication, Entrepreneurship そして Islamic finance and economy の三つの科目を受講しています。どの科目も非常に興味深い授業で多くのことを学んでいます。


Business communicationという授業は読んで字の如く、国際的なビジネスにおける正しいコミュニケーションを学ぶ授業です。授業のスタイルは学生が毎回教壇に立ち、教科書に沿った内容のプレゼンテーションを行います。教授はコメントを付け加えたりするのみで、学生が主体の授業です。グループワークで良好な関係を作るためのコミュニケーションのデモンストレーションを行ったり、個別課題でビジネスメールを作ってみたりと将来働く学生にとって、とても役立つ授業だと思います。


Entrepreneurshipは立命館大学にもある授業ですが、ここではPBL科目として、より実用的なことが学べると思います。なぜなら、この授業では実際にチームでビジネスを立ち上げ、サービスや商品を売らなければならないからです。私のチームはインドネシア人、タイ人、韓国人、日本人と多国籍なチームでしたがおにぎりを販売する事を決め、マーケティング戦略やプロモーションを考えながら小さいながらビジネス活動ができました。プレゼンテーションは毎週あり、ビジネス作りのプロセスを発表し合うことで教授や学生からアドバイスをもらいます。


Islamic economy and financeではイスラム銀行のシステムや一般的な銀行やそのシステムの違いが学べ、同時にムスリムの人々の金融に関する考え方も見えてくるので大変興味深い授業です。しかし、イスラムの金融システムを学ぶなかで多くのアラビア語の単語が授業で出てくるため、それらを覚えるのが少し大変です。


PBL科目の授業を通して感じたことはまず、とても実用的で社会に出て役に立つ知識を身に付けられるということです。常に今の社会現象と照らし合わせたり、学んだ知識を生かして実際に何ができるかを考えさせられます。もう一つ感じたことは、アウトプットを大事にした授業ということです。全ての授業でプレゼンテーションがあり、グループワークやディスカッションも行われるため、受動的な授業ではなく学生が主体的になれるところが良いと思いました。