参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート⑥(2017年派遣:タマサート大学)

Thammasat  | 2018年02月28日

国際関係学部 中西 華子さん(2回生)

こんにちは。国際関係学部2回生の中西華子です。私は8月〜12月の5ヶ月間バンコクに滞在し、タマサート大学の教養学部・東南アジア研究で勉強していました。タイに滞在している間、たくさんの異文化に触れることができました。そこで今回は、私が留学期間に感じたカルチャーショックについて紹介したいと思います。

1つめは、交通についてです。
タイには、タクシー、バイタク、トゥクトゥク、バス、電車、船、ロットゥー(乗り合いバン)など様々な交通手段があります。タイに滞在している間、私はよくバスを利用していましたが、その際に一番大変だったのが渋滞です。渋滞のひどさは時間帯などによって異なりますが、基本的に毎日のように起こります。とくにひどい時は普通なら30分で行けるところが1時間もしくはそれ以上かかったこともありました。本当になかなか進みません...

車内から撮った渋滞の様子

2つめは、時間の捉え方です。
最初のオリエンテーションでThai Timeについて教わり、日本人とタイ人の時間の捉え方が全く違うことに驚きました。日本人はよく「10分前行動」や「5分前集合」などが常識として言われますが、タイにはそのような文化はなく、むしろゆったりとしています。普段の授業でも生徒の集まり具合をみて開始を5分遅らせることは多々ありましたし、遅刻しても責められることはあまりありません。日本の時間感覚との違いに戸惑う時もありましたが、ゆったりしているのも気が楽でいいなと感じました。

オリエンテーション時のパワーポイント

3つめは、故プミポン前国王の火葬式についてです。
10月の下旬に故プミポン前国王の火葬式があり、喪に服した国民が王宮に集まり、別れを惜しむ様子が見られました。葬儀は4日間ほどあり、その期間は王宮周辺の道路が閉鎖され、火葬の儀がとても盛大に行われました。大学は王宮のすぐそばにあるので、その期間は大学も休みでした。私はその期間、アパートで火葬式の生中継を見ていました。王宮周辺に喪服姿の国民が詰めかけ、前国王との別れを惜しむ姿から、前国王がとても国民から愛された人であったことが感じられました。このような盛大な国の催しは日本にはないので、とても驚きましたし、とても貴重な体験ができました。

 

火葬式前夜の王宮周辺の様子を知らせる新聞の一面