参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2018年派遣:バンドン工科大学)

Bandung  | 2019年02月06日


政策科学部 塚口 勇真さん(3回生)


立命館大学政策科学部3回生、PBLプログラムバンドン工科大学留学中の塚口勇真です。
今回のレポートでは、私が履修しているPBL四科目の授業を紹介します。その中でもそれぞれ二つの授業はリンクしていて、同じグループメンバーで毎回授業を行うのでまとめて紹介します。

1. New Product Development(NPD)・Mentoring Entrepreneurship(ME)
これらの授業では、現地の学生がグループで実際に行っているビジネスに参加し、その運営や新商品の開発、起業家に必要なスキルを学びます。グループワークを中心に行われるので、必然的に発言する機会も増え私たちのような留学生にとっては、非常にやりがいのある授業だと感じています。特にMEは少し日本の授業の形とは違い、複数のグループに一人メンターが付きそれぞれのグループが活動内容を共有し、メンターからのアドバイスや学生同士で意見を交換することでビジネスを成長させるという、授業というよりはコンサルティングに近いような印象を持っています。そしてこの授業の中間テストが非常に特殊で、MEを履修している学生は一泊二日のキャンプに参加しそこで課される課題の結果が成績に反映されるというものでした。ここでもグループなのですが、このグループは全ての学生がランダムで振り分けられるので、今まであまり関わりの無かった学生とも交流することができました。キャンプ中は携帯、時計、財布を預けなければならなかったので、集中できる環境があり、とてもいい経験になりました。


2. Business Model Canvas(BMC)・Technology Based Business(TBB)
 この二つの授業では、これからビジネスを始めたい学生の企画段階の授業です。BMCではビジネスモデルキャンバスを使い、どのような商品、サービスをどのような人に、どのように提供するかについて考える授業です。そしてTBBでは、そのビジネスにどのような技術を取り入れ、どのように他社との差別化を図り、自社の製品、サービスをどのように改善させるかという授業です。私が所属しているグループはオートマチックプラントを企画しており、これはボタン一つで家庭菜園ができるという植木鉢です。実際にカナダでは実用されているものの、インドネシアでは状況が違い、価格面や需要の面で課題が多く残されている状況です。このような課題にともに取り組みながら授業が進むので、毎回いろいろなアイディアを共有し刺激的な授業だと感じています。
 
バンドン工科大学での授業はこのように日本ではなかなか経験できないものが多く詰まっているように思います。留学生活も残り少なくなり、期末テストも近づいてきていますが、残りのインドネシア生活を全うしたいと思います。

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MEの中間テスト時のキャンプファイアーの写真