参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2015年派遣:チュラロンコン大学)

Chulalongkorn  | 2016年01月21日

文学部 沼田将志さん (3回生)

成長したと感じる点

留学を終え、成長したなと感じる点を見つけ出すにあたり、ぼんやりと自分のどこの部分が成長したかなと考えてみると語学はもとより、異文化理解や文化や歴史などといった自分の東洋史での学びなどがそうだと思います。しかし、成長というのはこのような自分の目に見えて変わったところのみではないと考えるに至りました。日本に帰り、一段落し、これまでの自分の考え方、感じ方と今の自分のそれと比べた時、行動力や人に頼る力といった目に見えないところが成長していると感じることができました。

私は立命館大学では文学部東洋史に所属し、東南アジア特にタイの歴史について勉強をしていますが、チュラロンコン大学でのタイの歴史などの授業によって、自分の学びをより深めることができました。自分の研究のために図書館にはよく行きました。日本ではない環境で本を探すとなると本当に困るものです。検索、6つもある大学図書館の位置などわからないことばかりで到底一人では探せません。学校の施設を学校の事務室や学生が説明会などで教えてくれるといったこともありません。加えて、日本とは違う社会、環境にいら立っていました。自分で行動を起こすしか方はありません。そして、自分一人だけではすべてのことができず、そのために事務所の人のみならず見知らぬ他人に聞かざるを得ませんでした。そして、ありがたいことに多くの人が自分を支えてもくれ、満足して留学を終えることができました。
 
日本では自分でなんとかしようとします。自分一人では何とかできなかったこの経験があってこそ今どこか成長している自分と、そこで手伝ってくれた他人が今は友達として存在してくれています。自分の身の回りにあるチャンスというものは目には見えないものであると確信し,それがこの留学で得た一番の成長点であると感じるようになりました。

クメール様式の仏塔 アユタヤ古代遺跡

文学部留学生歓迎会