参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート①(2016年派遣:バンドン工科大学)

Bandung  | 2016年09月15日

文学部 藤本 直樹さん (3回生)

バンドンに到着してから一か月ほどの月日が経ちました。バンドンという街について、バンドン工科大学、そして私の所属する建築計画政策学部の様子について報告します。


多くの人から返ってくるバンドン市の第一印象はおそらく「涼しい」だと思います。私も例外なくそのような印象を最初に受けました。バンドン市は標高約750㍍の高さに位置しているため、年間を通して涼しい気候となっており、週末になるとジャカルタから多くの観光客がやってきます。涼しいという気候的魅力もありますがそれだけではなく、街としてもおしゃれなお店や大きなモール、またその質も量も十分あります。そのため、週末はショッピングやおしゃべりをしてのんびりと楽しむ人が多い印象です。これまで多くの東南アジアの都市へ行ってきましたが、バンドンのような過ごしやすい気候に合わせて都市としての発展も兼ね備えているような場所には初めて出会いました。


しかし、もちろんいい面ばかりではありません。インドネシア第三の都市といわれるバンドン市ですが、おおよそほとんどの場所がシステム化されておらず、決まりきったことがなく、その場にいる「人」が値段や量やルールを決めてしまうといった側面があります。ルールやシステムではなく人が中心となって動いている不思議な国です。日本もそういう意味では不思議な国ですが、インドネシアも割と不思議な国です。そういった意味で暮らしにくさを感じることも多々ありますが、個人的にはこのくらいがリラックスできていいかなという感じです。国が人の性格をつくり、つまり国民性となるということを肌で感じています。


バンドン工科大学にはStudent Unitと呼ばれる団体がそれぞれの学部にあり、新入生は有無を言わずにこの組織に所属することになります。これに所属しなければあらゆる情報を得られないだけでなく、友人をつくることでさえも困難になるようです。この組織では先輩が後輩に対して指導するという形で成り立っており、オリエンテーションを見に行ったときには、後輩を横一列に並ばせて指導を行うような場面をみることになり、日本のような上下関係がインドネシアでも同様に存在するのだと感じました。

インドネシア独立記念日のスラム街での様子

Student Unionのオリエンテーション

アジアアフリカ会議ミュージアム