参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート②(2016年派遣:タマサート大学)

Thammasat  | 2016年10月21日

国際関係学部 奥野 衣莉香さん (2回生)

タイでの生活も3か月目に突入しました。ここでの生活には慣れてきたとはいえ、やはり毎日が「新」発見との出会いで満ち溢れています。特に私が所属しているタマサート大学のランシットキャンパスは、キャンパスが非常に広く一つの町と言っても過言ではありません。そこで今回は、そんなランシットキャンパスでのキャンパスライフについて紹介したいと思います。
 
まず、ランシットキャンパスは生徒が無料で使用することのできるスポーツ施設が非常に充実しています。プール、ジム、ウォールクライミング、テニスコート、バドミントンコート、バスケット…などと挙げればきりがありません。また、シューティングやタイの伝統スポーツであるムエタイなどのクラブもあり、タイ人の友達に頼めば、小一時間の体験をさせてもらうことも可能です。私の時間割は火曜日と金曜日が休みなので、こうした休みの日に毎週プールへ行くことも日課の一つとなりました。また、放課後にはタイ人の友達がバスケをしているのでたまに参加させてもらっています。キャンパス内ではほとんどの学生に英語が通じるものの、互いに母語としての英語話者ではないことから時折不自由さも感じます。しかし、バスケなどのスポーツを通し、互いの距離を近づけるのに言語は必須のものではないと気が付きました。確かに、言語はコミュニケーションの有力なツールとなります。しかし、私はタイでの経験によって、言語は絶対になくてはならないものというよりも、コミュニケーションの補足の一部だと身をもって学ぶことができたのです。
 

いつも一緒にバスケをしている仲間。在校生のみならず卒業生も混ざっています。


次に、ランシットキャンパスでは多くの一般人が雑貨店や食堂などで働いています。こうした人々のほとんどは英語が通じず、片言のタイ語で会話することとなります。正直、私自身、タイに来る前はタイ語に力を入れるつもりはほとんどありませんでした。ところがここで生活しているうちに、いつしかタイ語の独学を始めるようになっていました。それは、タイ語しか通じなくて「不便だから」というよりも、いつも優しく対応してくれるあそこのおばちゃんと「仲良くなりたい」という強い思いからくるものです。ランシットはバンコク市内に比べ、英語が通じる一般人の率は低いように感じます。しかし、彼らはいつも私を温かく迎えて入れてくれ、心をほっこりさせてくれます。おかげで、タイに来てからは「人の温かさ」のパワーを今まで以上に感じ考えるようになりました。

 
 
たまに寄る学校周りの屋台にて

 


放課後は友人と食事をしてから帰宅します

最後に、タイでの留学は同じアジア圏として「日本」を新たに見つめ直す良いきっかけにもなります。残りの留学生活も残り少ないですが、新たな学びを得られるように全力で楽しんでいこうと思います。