参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2016年派遣:バンドン工科大学)

Bandung  | 2016年12月15日

経営学部 辻 有紗さん(3回生)

私は、インドネシアの西ジャワ州バンドンにあるバンドン工科大学のビジネスマネジメント学部に現在留学しています。こちらに滞在して、早3カ月が経ちました。私の経験からして、正直なことを言うと、まだインドネシアの生活においての日本との違いにはまだ完全には慣れることができていません。特にトイレの衛生面には苦慮しています。またインドネシアでは、“歩く”という習慣があまり浸透していないせいか、歩道が設けられていないほか、大通りでさえも道路がきちんと日本のように整備されていることが少なく、道を横切るだけでも時間や労力が必要です。日本では駅から大学まで歩くことが日常的であった私にとって、道路整備の観点では、少し不便に感じているところであります。

しかしこちらにきてもちろん上に挙げたような悪いことばかりでは決してありません。授業においては、日本のように授業時間のすべてが講義形式のクラスではなく、生徒に意見を常に求めるような討論形式のタイプの授業が中心です。私よりも年下の学生でも母国語でない英語を駆使し自分の意見を伝えようとする前向きな姿勢に毎回刺激を受けています。社会に出る前にこのように自分の考えを述べることができるようになることは、必要不可欠な能力であると思います。この力を十分に習得するためには、毎日の講義の中で失敗を恐れず取り込もうとする姿勢が大変重要であると気づくことができました。

続いて授業外の私の活動に関して少しお話します。私は現地で大変親切で寛大なバディの家族に出会えたことに大変感謝しています。こちらの家族は本当の家族ではない私に、毎日たくさんの経験ができる機会を与えてくれます。このバディ一家のおかげで、私は普通では簡単に出席することができないインドネシアスタイルの結婚披露宴パーティーに参加させてもらうことができました。日本では味わうことのできない雰囲気や、伝統的な衣装を着飾る新郎新婦、参列者含め、全く身内でもない私を温かく向かい入れていただいたこと、その他もろもろすべてに対しインドネシアの方の寛大さやおもてなしの心に彼らのぬくもりを感じました。少し人見知りである私にとって、このように感じることができたことは大きな心の変化になるような気がします。また私が出会ったインドネシアの方の多くは、日本が大好きでこよなく日本文化を愛している方も大勢いらっしゃいました。この留学経験を活かし、より多くの外国の方にもっと身近に日本の文化を感じていただく、日本が素晴らしい国であると感じてもらえるような機会をつくれるよう、将来支援をしていきたいと思っています。残りの1カ月も新しいことに挑戦し続け、自分しかできない経験をたくさん積んでいければいいなと強く思いました。