参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2016年派遣:ガジャマダ大学)

Gadjahmada  | 2017年02月24日

政策科学部 谷口 嘉章さん(2回生)

ガジャマダ大学、経済経営学部に留学している政策科学部2回生の谷口嘉章です。今回はPBL科目について書かせていただきたいと思います。PBL科目に指定されている科目はそんなに多くないのですが、私はアントレプレナーシップとプロジェクトマネジメントの2つを受講しました。より収穫の多かったアントレプレナーシップについて書かせていただきます。

アントレプレナーシップでは、グループでなにもないところから会社を作り、実際に販売を行いました。1セメスターをかけて、毎週ミーティングを行い進めていきました。インドネシアの人々は日本の文化に興味を持ってくれている方が多く、私のグループは日本人が2人いたことから商品を日本の食べ物に決定し、器具と食材の調達、当日の調理、収益の計算まで自分たちだけの力で行いました。はじめに、インドネシアにはないが、なじみやすい、そして簡単に作ることができる食べ物ということで“はしまき”と“ライスバーガー”に決まったのですが、販売に至るまでに“海外で新たにモノを販売するうえでの難しさ”を実感しました。


まず、日本の味をどう再現するかという点で、日本で売られている、また日本人の好む味とインドネシア人の好む味には差があります。私の印象では、こちらの人々は辛い物や甘いものは好みますが、すっぱいものはそこまで好きではないように思います。インドネシアの食事においてもすっぱいものはほとんどありません。たとえばソースづくりなどにおいて、どこまで日本の味を再現し、どの程度インドネシアに馴染む味に合わせるかということは非常に難しく感じました。


次に、すべての器具、食材を自分たちでそろえなければいけなかったのですが、現地において何が高価で、何が手に入れやすいのかということも把握しなければなりませんでした。食材など、日本に比べて大幅に安いものもあれば、服のように、ほとんど変わらないものもあり、私たち日本人が値段だけ見ても高価なものか全く分かりませんでした。日本人とインドネシア人のグループでしたが、現地に住む人々の情報、価値観はビジネスを進めるうえで不可欠なものであると感じました。


他にも、ビジネスを実際に行ったことによって得られた経験が多くありました。理論だけではない、このような形態の授業は日本にはあまりないので貴重な経験ができたと思っています。