参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート①(2017年派遣:バンドン工科大学)

Bandung  | 2017年09月14日

政策科学部 巽 晃和さん(2回生)

私はバンドン市内のアパートからバンドン工科大学の建築計画政策学部に通っています。住み始めてから20日間程が経ちました。今回、街や大学、所属学部について報告します。


まずは街の様子について、誰しも感じることだろうと思いますが、交通量の多さに驚きました。車とバイク、特に原付が大きい通りを絶えず走っています。歩道はほとんど整備されておらず、そのせいか大通りでは歩行者をほとんど見かけません。にもかかわらず、道路を歩いて横断することがどうしても必要になります。その横断する方法にとても驚きました。渡れそうなときに手を掲げて車を止めるのです。横断歩道の白線が交差点に引かれていますが、そちらを渡る人のほうが稀なようです。どちらにせよ、車がすべて止まることはありません。そのため横断する際は毎回時間がかかります。


絶えず車が行きかう大通りですが、日曜の朝にはCar Free Dayといって車もバイクも通らなくなる時間帯があります。早朝のランニングやサイクリングをする人、出店などで普段と違ったにぎわいを見せます。
私が住むアパートの周辺は大通りからそれた道の先にあり、とても静かなところです。ダウンタウンから脇道に少し入れば民家がたくさんあり、全く違った景色を見ることができます。バンドン上空で飛行機から見えた赤い屋根はほとんど民家だったのかもしれません。かなり密集しており、よい環境ではないですが、これもバンドンの一面です。ただ、私のアパートの周りの家は大きな邸宅が多いです。


高速道路で郊外に出ると初めは多くの田畑が目に入ってきます。さらに進むと山道に入り、高所になると素晴らしい自然と広い茶畑を見ることができます。いくつか観光地になっている場所もあり、意外と人はいるのですが、市内中心部に向かう交通量は圧倒的に多く、人口集中を強く感じました。


大学のある場所はダウンタウンの中だといえると思います。交通手段も豊富で、歩かなければ通学には困りません。キャンパス内では基本食事以外にあまり人がとどまるような場所はないようです。クラブ活動は夜間に活発で夜に訪れた際は掛け声を聞きました。その点は日本の大学と似通った点であると感じました。設備も整っており、学習に意欲的な様子が、一度の授業だけで伝わってきました。しかしまだ授業については導入の段階であり、ますます活発になることに不安と期待を抱いています。私が所属する建築計画政策学部はほかにも留学生はいるようですが、授業では私が唯一の留学生です。春にインドネシアから立命館大学に来た学生をたまに見かけます。とても親切で、感謝しています。クラスメイトには博士課程の学生もいらっしゃいますが、年齢に関係なく気さくな方々です。


街の整備状況や多くの商店を見るに、全体的におおざっぱというか寛容な精神があるようですが、気にならない程度に慣れてきました。いちいち日本と比べる必要もありませんし、気にしていたら他の重要なことを十分に体感できなくなります。まだまだ先が見えてこない20日間でした。