参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2017年派遣:チュラロンコン大学)

Chulalongkorn  | 2017年12月26日

政策科学部 藤岡 千夏子さん(3回生)

立命館大学政策科学部3回生の藤岡です。今回はチュラロンコン大学のキャンパスライフについて書きたいと思います。タイでは毎年旧暦の12月(現在の10月あるいは11月)の満月の夜に川の女神への感謝の気持ちを込め、バナナの皮で作った灯籠を川へ流すロイクラトン祭りというものがあります。地域によって形式は変わりますが、一番有名なのはディズニーのラプンツェルのある場面のモチーフとなった、チェンマイで行われるもの(空にランタンを飛ばす)です。2017年は11月3日に行われ、チュラロンコン大学も大学主催でロイクラトン祭りを大学敷地内の池で開催されました。私はその祭りにタイの友達と参加しました。当日は大勢の人々が様々な場所から訪れて、チュラ学生が主催で多くの露店が見られました。今年は、前年度と比較して環境に配慮していたらしく灯籠の数が少なかったらしいのですが、夜の池に小さな星が浮かんでいるようで綺麗でした。

また、私はタイのソーウーという中国の二胡に似た楽器に興味があり、チュラロンコン大学のタイの古典楽器クラブに参加していました。そのクラブは学期が始まったすぐ、新入生向けにクラブ紹介のイベントがあり、そこで見つけました。いざそのクラブに参加してみると、留学生は私一人で、クラブのタイの学生も英語が得意ではない人が多くコミュニケーションに大変困りましたが、皆さんとても一生懸命私にソーウーの弾き方を教えてくださり、またとても気を遣って接してくれました。私はこのクラブの一大イベントであるワイクルーセレモニー(タイの学校で行われる、学生が先生に日ごろの感謝を伝える式典)に参加させてもらいました。私は簡単な楽器の役割を与えられました。またそのセレモニーではタイのシリントーン王女も参加し、私達と共に楽器を演奏するとのことだったため、とてもいい経験になりました。

タイの留学生活では、自分から動けば様々な機会を得ることができます。特に日本人はタイで生活するのに絶好の場所だと私は考えています。何故ならタイは親日国で、日本文化が多く入ってきているからです。またタイの学生の中には幼い頃に日本のアニメを見ていた人や日本食が好きという人も多く、タイと日本でお互い違う文化や国ですが、少しでも心理的に近いと感じられることができると思います。また、タイの人は自分達から「シャイだ」と言うくらい日本人とどこか通じるような性格を持つ人も大勢います。そして親しくなると、沢山世話を焼いてくれ、心優しい人が多いです。私は、留学当初はタイで、タイの大学でうまくやっていける自信がありませんでしたが、日々を過ごしているうちにタイの魅力を改めて実感しました。留学生活も残り1カ月となりましたが、これからも続けて日々を精一杯、感謝の気持ちを忘れずに生活していきます。


チュラロンコン大学のロイクラトン祭り


タイ古典楽器クラブのワイクルーセレモニー

タイの楽器「ソーウー」