参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート⑤(2017年派遣:チュラロンコン大学)

Chulalongkorn  | 2018年01月31日

政策科学部 張 暁玲さん(3回生)

ついに留学が終了しました。最後のアクティビティレポートでは約5ヶ月間の留学を振り返り、全体を通じて主に何を感じたか、学んだかについて書きたいと思います。

5ヶ月間の留学の中で、一番印象に残ったのはやはり大学のPBL授業です。チュラロンコン大学で受講したPBL科目は、経済学部の「Culture and Traditions in Thai Lifestyles」で、グループワークやフィールドワークが多い授業です。教室で行う講義形式の授業では、先生が一つ大きなテーマに基づいていくつかの課題をあげ、グループごとに一つの課題を与えます。グループで事前にそれぞれの課題について調べ、調べた内容をまとめてクラスの前で発表します。学生からの発表が終わってから先生からの説明が入るという授業のスタイルです。このように、先生が一方的に講義を行うのではなく、学生に自主的に学び、考え、表現する時間を提供するというスタイルは、日本ではあまり経験したことがなく、新しいと思いました。

また、授業を通してグループワークの難しさを痛感しました。最後の回までに、各自でグループプロジェクトのテーマを決め、役割を分担し、プロジェクトを実行します。そして、最後にそのプロジェクトの内容と成果をクラスで発表します。このプロセスの中で難しいと感じたことは、グループメンバーの中どのようにしてお互いの意見を組み合わせ、納得し合い、グループメンバー全員に役割を果たしてもらうことができるかということです。私のグループではボランティア活動はコミュニティにどのような貢献ができるかということをプロジェクトのテーマにしました。まずはどこで、どのようなボランティア活動をするかということをグループの中で決めなければなりません。それぞれやりたいことや興味のある分野が異なるため、合意形成をするのに何回も話し合いをしました。また、学部や時間割が異なるため、グループメンバーが集まるのも大変でした。このような難しさと大変さがあったからこそ、最後に目標が達成できた瞬間の喜びが大きいのではないかと思います。

グループワークは大変で難しいと感じる一方、その重要さも実感しました。授業のフィールドワークやプロジェクトで、ほとんどの場合はタイ語で説明されることが多かったです。その際タイ人の学生が英語で説明したり、私の質問をタイ語に通訳して代わりに聞いたりしてくれました。一人でできることの範囲が狭いかもしれませんが、グループメンバーそれぞれのできることや得意な分野を組み合わせることができれば、できる範囲が広くなり、大きな力になると思います。

留学生活がもう終わろうとしています。寂しいですが、この留学で新しいものを見たり、たくさんの人と出会ったりすることができて、本当に嬉しく思います。しっかりと今までの留学生活を振り返り、次の新しいステップのスタートになるよう、この経験で学んだことや感じたことを日本に持ち帰り、今後に活かしていきたいと思います。

古紙を再利用して、簡単な道具で山間部の子どもたちに送るノートを作ります。


作成したノート。山間部の子どもたちへのメッセージを込めて、表紙をデザインします。