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JDP Campus Life

好奇心を原動力に
多様な価値観に囲まれて学ぶ
2回生杉本 泰良さん

Episode01 入学前

現地の人と同じ目線で暮らす

父の仕事の関係で外国籍の方と会う機会が多く、外国での暮らしに関心を抱いた私は、高校生になると同時に単身アメリカへ渡りました。現地の学校に通い濃密な日々を送るうち、さまざまな視点から国と国との関係を探る国際関係学を学びたいと考えるようになりました。高校卒業後はそのままアメリカの大学に進学することも考えましたが、多様なバックグラウンドを持つ人と交流したいという想いをかなえるため、日米の2大学で2年ずつ学ぶJDPを選択。ゲストとして迎えられる一般的な留学プログラムでは味わえない、現地に「住む」体験ができるのが大きな特徴だと感じました。また、アメリカ滞在が長期にわたるため、学修面・生活面のプランをしっかり考えて臨まなければいけません。自分で生活をコントロールする必要がある環境だからこそ、限られた学生生活をより意義深いものにできるとも思っていました。

Episode02 JDP在学中

自己を相対化し、
成長できる環境

入学後、新型コロナウイルス感染症の影響で、授業はオンラインが中心でした。1回生の春学期は学生生活に慣れるのに苦労しましたが、同じ志を持つクラスメートや先生方との強い絆が育まれたと思います。

国際関係学部やJDPには、実に多彩なバックグラウンドを持つ学生や先生方がいます。私のように海外での居住経験がある人をはじめ、日本生まれ日本育ちでも国籍は中国という人、国外から移住してきたという人…。何気なく過ごしていては出会えないような人たちが一堂に会しているのです。それぞれの生い立ちや将来の夢について話を聞くことは、相手を深く知ると同時に、自分を相対化し見つめ直すことにもつながります。JDPは、単に新しい価値観を知り視野を広げるだけではなく、「自分とは」といった問いを抱かせてくれる、刺激にあふれた環境とも言えます。

文化の街・京都から 政治の中心・ワシントンへ

JDPで国際関係学を学び実感したのは、一見無関係に見える分野やテーマも、実はつながりがあるということ。日本の大学の多くは学部で学問領域が分かれていますが、実際には縦割りの壁などなく、それぞれがゆるやかに連関しながら、何らかの共通点も持ち合わせているのです。分野横断的に学びを深めていく国際関係学を通して、人文・社会科学や自然科学のあらゆるテーマに触れられるのは大変面白いです。

2年前までアメリカにいた私ですが、渡航を直前に控え、少し緊張しています。高校時代を過ごしたのは西海岸で、ワシントンD.C.は東海岸。住んでいる人々や文化、気候など環境は全く異なります。生まれ育った日本から外に出るというのは、やはり不安を覚えるものです。ただ、アメリカン大学にはアドバイザーの方やJDPの仲間も大勢いるので、その点においては安心しています。

COLUMN

講義紹介 Japanese Culture

持続可能な開発や、紛争と平和、人権、ジェンダー、環境問題、移民難民問題などを切り口に、国際関係学に関連する課題の調査・研究方法を学びます。まずは、既存の調査研究を批判的にレビューします。そのうえで自身のテーマに関して仮説を立て、研究手法を検討、データ収集などを行い、レポートを作成していきます。ディスカッションやワークショップを通して学生同士の交流が深まる科目のひとつです。

Episode03 将来

目の前の「やりたいこと」を
追求し続ける

アメリカン大学では、主専攻である「グローバル・比較ガバナンス」分野を中心に幅広い学びに触れたいと思っています。「これだ」というものに出合えれば、大学院への進学も視野に入ってくるかもしれません。将来は漠然と多様な人と交流できる仕事がしたいと考えている程度なので、アメリカでの2年間で進むべき道を見定めたいと考えています。自分がやりたいことを追求し、目の前のことに全力を注ぎ、新しいことに挑戦する。そうした姿勢を大切にしていきたいです。

授業に課題に、忙しく毎日が過ぎてゆくJDP。主体的に学びと向き合い続けるのは大変で、つらい瞬間もあります。しかし、関心のあるテーマについてじっくり考えられる、自分の気持ち次第で学びをどんどん深めていけるのは、最高の環境だと感じます。4年間という限られた学生生活を最大限に生かし、期待以上のものを得られるJDPを選んで、本当に良かったと思います。

2021年7月28日取材