学部長あいさつ

Shinji TOKUGAWA

德川 信治

立命館大学 法学部長

市民とともに生き、
世界共通の論理的思考を
手に入れる

「社会あるところ法あり」(ubi societas ibi jus)という格言が示すように、ルールというものは、人間が複数存在すれば必ず必要とされるものです。法学を学ぶこと、そしてそれを活かすことは、裁判官など法曹と呼ばれる、法律を駆使することを生業とする人たちのためだけのものではありません。法は私たちの生活のすべてにつながっています。また国内外で日々様々に起き、自分の日常生活とは直接関係のないように思える出来事も、実は必ずどこかで自分の人生と関連しています。こうした出来事をルールの形成・実施・遵守という観点から紐解き、社会に還元していくことで、平和や発展のために貢献すること、これが法学部での学びの中で求められる力です。これからの日本を担う皆さんは、一人ひとりが自分で考え、社会の一員として行動していかなければなりません。

法学部で学ぶ多くの法律は、日本の法律となります。しかしながら、常にグローバルな視点をもって学ぶことが大切です。そのことが、必ずやグローバル化した日本のなかにおいて、皆さんの視野を広げ、そして未来を切り開く礎となっていきます。現代社会がグローバル化を進展させる中で、私たちは様々な文化を持つ国や人々と交渉やビジネスをしていかなければなりません。先ほど述べた法学的な考え方は、世界各国に共通する思考方法です。法学部での学びで獲得する力は、世界とコミュニケーションを行う際には不可欠な力なのです。

また、法の成り立ちを歴史や立法政策などに絡めて学習することは、法の背景を正確にとらえ、かつ、運用することができる力を涵養します。そのため、法学部では、政治学関係の科目も多数そろえ、バランスよく学習し、法をめぐる論理的力を涵養することができるようにしています。

皆さんには、「未来を信じ、未来に生きる」の精神をもって、確かな学力の上に、豊かな個性を花開かせ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間となっていただきたい、それが、私たち立命館大学法学部の教職員一同の願いです。

立命館大学 法学部長
德川 信治