教員紹介
Chika MOCHIZUKI
望月 爾
- 専門
- 税法
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
税法というと、難しくわれわれの生活とは縁遠い印象を受けるかもしれません。実は大変身近な法律分野で生活とも密着しています。たとえば、皆さんが日々コンビニやスーパーで買い物をすれば、消費税を負担しなければなりません。そのルールは、すべて法律に書かれています。税法を学び研究することは、今を生きるわれわれを取り巻く社会のあり方について考えることでもあります。その意味で税法は、生活と社会を考える大変重要な法律分野といえます。
どんな学生時代を送っていましたか。
学生時代は、主に歴史の勉強をしていました。古文書研究会の代表として、筆で書かれた古い史料を整理解読する活動をしていました。古文書を一文字一文字解読することにより、それを書いた昔の人々と対話をしているように、その心情や生活を知ることができました。歴史を知ることは、今を知ることでもあり、それが現在の研究につながっているのかもしれません。
現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
憲法上の国民の義務には、納税、教育、勤労の3つがあります。そのうち、教育と勤労は義務であるのと同時に権利でもあります。ところが、納税については、一方的な義務とされています。なぜ、納税は権利ではないのか? その疑問が私の納税者の権利保護の視点からの税法研究の出発点となっています。