教員紹介

Kosuke YOSHITSUGU

吉次 公介

吉次 公介
専門
日本政治史

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

戦後日本政治外交史が専門です。とくに、沖縄の米軍基地問題を含む、日米安保体制の歴史を研究しています。昨今の沖縄米軍基地問題や集団的自衛権をめぐる議論にみられるように、日米安保体制の歴史的経緯は十分に理解されていません。歴史をきちんと踏まえることなく、現在を的確に理解し、未来を構想することはできないのです。

どんな学生時代を送っていましたか。

友人たちとよく遊んでいましたが、その一方で、たくさんの本を読み、いろいろな音楽を聴きました。デカルトが言うように、良書を多く読むことは、人生を豊かなものにしてくれます。音楽も、人生には欠かせません。学生時代によく聴いていた音楽は、今も、自分の支えになっています。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

長崎に生まれたこともあり、子どものころから戦争と平和の問題に関心がありました。祖父や祖母から聞いた戦争の話は、今も心に深く刻まれています。また、私が大学に入学した頃、湾岸戦争があり、その後、自衛隊が初めて海外に派遣されました。私の指導教授が、講義で自衛隊の海外派遣の是非について熱心に語っておられたことが、大学で戦争と平和の問題をきちんと勉強したいと思った直接のきっかけでした。

受験生のみなさんへのメッセージ

「変えられないことを受け入れる冷静さを 変えるべきことを変える勇気を そして、それらを見分ける叡智を」。ラインホルド・ニーバーの有名な言葉です。その「叡智(Wisdom)」こそ、皆さんが大学で身につけるべきことでしょう。

おすすめの書籍
「戦後」と安保の六十年植村 秀樹(日本経済評論社)

経歴・業績について