第97回ミニ企画展示
奥山美由紀 写真展「ディア・ジャパニーズ」
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© Miyuki Okuyama 2015 |
開催趣旨
400年以上にわたる友好の歴史をもつ日本とオランダが、第二次世界大戦中に敵国同士であったこと、また戦争で生まれた日本人の子孫たちがオランダに多く住んでいることは、あまり知られていません。戦時中、日本占領下の旧オランダ領東インド(現インドネシア)では、占領政策のためにやってきた軍人・軍属・民間の日本人を父にもつ子どもたちが生まれ、その数は数千~数万人ともいわれています。戦後はインドネシアに置き去りにされ、インドネシア独立時には旧敵国であったオランダへ「引揚げ」た者の多くがその後も過酷な人生を過ごし、戦後70年経った今でも数十名が日本の父と自らのルーツを探しています。
本展は、「オランダ公益財団法人 アジア太平洋戦争 日本関連史資料および学術連絡支援財団(通称SOO※)」の事務局を務めるオランダ在住の写真家・奥山美由紀が撮影した、日系オランダ人のポートレート40点による写真展です。ほとんど知られることのなかった彼らの存在に光をあて、静かな表情の陰に隠された歴史について、深く考えさせられる内容となっています。
ミュージアム1F メディア資料室にて関連図書コーナーを開設中です。
新刊「ディア・ジャパニーズ」(オランダ、2015年)も閲覧できます。
※「オランダ公益財団法人 アジア太平洋戦争 日本関連史資料および学術連絡支援財団」(通称SOO)は、数名のオランダ在住の日本人を中心に民間からの戦後和解を目指し、2012年に設立されました。
【奥山美由紀 プロフィール】 | |
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山形県東根市生まれ。 アラバマ州立大学の芸術学科を卒業し、現在はオランダで活動中。アメリカ、ヨーロッパ各国、日本を始め、アジアでも写真を発表している。2011年より、初のドキュメンタリーフォトシリーズ「ディア・ジャパニーズ」を撮影し、2014年にはマレーシアとイギリス、2015年には長崎、東京、京都にて、2016年にはオランダで展示をする。「ディア・ジャパニーズ」は2015年にオランダの出版社The Eriskay Connectionから出版された。また、このシリーズを写真家自身が製作した限定版写真集は、2016年1月にニューヨークで開催されたフォトブック・アワードのThe Anamorphosis Prizeに入選し、ニューヨーク近代美術館ライブラリーのコレクションに収められた。 |
会 期 | 2016年1月9日(土)~1月31日(日) |
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会 場 | 立命館大学国際平和ミュージアム2階 ミニ企画展示室 |
時 間 | 9:30~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日・祝日の翌日 ※1/12(火)は閉館 |
参観料 | 大人400円、中・高生300円(250円)、小学生200円(150円) |
主 催 |
SOO(オランダ公益財団法人アジア太平洋戦争 日本関連史資料および学術連絡支援財団)(外部リンク) |
共 催 お問い合わせ先 |
立命館大学国際平和ミュージアム |