教員紹介

Tomoharu MORI

森 知晴

森 知晴
所属学部
総合心理学部
職位
准教授
専門
「行動経済学」、「労働経済学」
主な担当科目
経済と人間、行動経済論
おすすめの書籍
経済学のセンスを磨く大竹文雄、日経プレミアシリーズ、2015

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私の専門は経済学です。経済学の中でも、行動経済学・労働経済学という分野を専攻しています。経済学と聞いて、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。GDPや金利といった経済全体に関する用語、株式・国債などの資産運用などを思い浮かべるかもしれません。もちろんこういった対象は経済学の重要な研究な対象であります。

しかし、経済学を勉強する上でも、人間の行動や心理を考えることは欠かせません。経済学では、個人一人一人の行動を考え、その上でそのような個人が多数集まったときにどのような相互作用が起きるかを学習します。私が専門とする行動経済学と呼ばれる分野では、個人一人一人の行動について深く学習します。その中で、心理学から得られた知見を多数利用することになります。

私の研究では、そのような行動経済学から得られた知見を、実際の報酬制度や税制に反映させるとどのようなことが起きるかを考えています。

どんな学生時代を送っていましたか。

学生時代は、学業及び学園祭の運営を中心に活動していました。学業は、ゼミに力を入れて活動していました。ゼミの必修は3年生からだったのですが、1年次から履修できるゼミに積極的に登録し、毎期必ずゼミを入れるようにしていました。

学部の縛りが緩い大学だったので、会計学・哲学・心理学・社会学のゼミに所属し様々な分野の勉強を行いました。3年次のゼミから経済学を勉強するようになりました。

学園祭の運営には、学業以外の時間の多くを割いていました。大学の学園祭は、何万人・何十万人の人が来場するイベントを学生のみで運営するので、責任がとても重い仕事です。週1〜2回の会議を毎週のように行い、学園祭前は大学に泊まりこんで作業をしていました。担当していた仕事は、受験生に向けての冊子作成や地域商店からの協賛金集めでした。私は会社で働くことなく大学院に進学したので、学園祭運営の経験はとても貴重でした。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

私が経済学を専門するようになるまで、紆余曲折がありました。高校生のときは、漠然と人材マネジメントと呼ばれる分野を学習したいと考えていました。人材マネジメントでは、人の心理を考え、職場でどのような制度設計をするかを考えられると思ったからです。

そのつもりだったので、学部は商学部を選びました。学部に入って、様々な勉強をするうちに、経済学やゲーム理論に興味を持つようになりました。そのため、3年次のゼミ選択時点で、経済学(組織の経済学と呼ばれる分野)のゼミを選ぶことにしました。そしてそのまま経済学を勉強したいと考え、別の大学の大学院(経済学研究科)に進学することになりました。

一方で、経済学研究科への進学は決めたものの、人の心理についても学びたいという考えは常に頭の中にありました。そこで出会った分野が、心理学の知見を経済学に取り入れた、行動経済学でした。

高校生へメッセージをお願いします。

高校生の皆さんは、
どのような大学・学部を選ぶか、
迷っているかもしれません。
選択の際に重要となるのは、
「質の高い情報」を集めることだということを、
私は強調したいです。

質の高い情報というのは、
「できる限り当事者に近い情報」だと思います。
私が大学の情報を集める際にオススメしているのは、
大学の「シラバス」を読むこと、
大学の先生が書いた本を読むことです。

「シラバス」とは、講義要項のことです。
大学では、講義を選択することができるので、
各講義に対してその講義の内容を
記した要項を公表します。
シラバスは、ウェブサイトから
大学関係者以外でも
閲覧できることが可能な場合があります。

私が高校生のときは、
シラバスを読んで想像を膨らませるのが
とても好きでした。
また、大学の先生が書いた本を読むことは、
その大学でどのようなことを学べるのかを
直接知ることができるので、
大きな手がかりとなるでしょう。

「制度を憎んで、人を憎まず」 森 知晴

「制度を憎んで、人を憎まず」 森 知晴

経歴・業績について