KAMEI Takayuki

亀井 隆幸

亀井 隆幸
所属学部
総合心理学部
職位
特任助教
専門
人格心理学、社会心理学
主な担当科目
基礎演習、心理学実験
おすすめの書籍
見田宗介『宮沢賢治――存在の祭りの中へ』(岩波現代文庫)

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

自己概念(自分がどのような人間かについての知識や信念)は他者との関係を通して形成されたものであるとする社会心理学の考え方にもとづき、家族や親友といった重要他者との関係の適応的な意義を質問紙調査の方法も併用しながら実験で例証することを目指しています。加えて最近では、自己の優越性と重要他者との関係との対比についても関心を持って研究しています。

どんな学生時代を送っていましたか。

習い事や部活動として水泳、美術、剣道などいろいろな経験をしたものですが、どれひとつとっても自分が人より優越できたことはありません。しかし、それらの経験の中で一貫して持ち続けていたのは、自分が本当はどのような人間で何を望んでいるのか知りたいといった欲求であったかもしれません。大学入学後は研究の奥深さに魅了されて、自分の研究すべきテーマの探求に苦労をしましたが、そうした経験も現在の研究につながっています。また、一方で、映画や小説、音楽などに深く感動するといったひとりの時間も大切にするようにしていました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

最初は、主に自分自身の内面と向き合う中で、フロイトやユングなどの人間の深層心理に関する学問に興味を持って臨床心理学のゼミに所属しましたが、J.ボウルビィの著名な愛着(アタッチメント)の理論に出会ったことなどをきっかけに、自己と重要他者との関係について誰にも当てはまるような価値ある知見を得るための研究への興味や関心が高まっていきました。

高校生へメッセージをお願いします。

私たちが「自分はこういった人間だ」というふうに考えることは、良くも悪くも自分をとりまく他者からの期待や要求に影響を受けているのかもしれません。そうした中で、誰になんと言われようとこれこそ本当の自分だと言えるような何かを探す真摯な試みが有効であって欲しいですし、そういった何かを、大学生活の中で追求していって欲しいと思います。もうひとつ、自己を追求する中で、心を許せる人たちとの関係はぜひ大切にしてください。

経歴・業績について

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