KASUGA Ayaka

春日 彩花

春日 彩花
所属学部
総合心理学部
職位
助教
専門
生涯発達心理学、高齢者心理学
担当科目
総合心理学入門、リテラシー入門、基礎演習Ⅰ
基礎演習Ⅱ、展開演習、心理学実験Ⅰ
おすすめの書籍
モリー先生との火曜日ミッチ・アルボム(2004)(別宮貞徳訳) NHK出版 1000人のお年寄りに教わった30の知恵カール・ピルマー(2013)(月谷真紀訳) サンマーク出版

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

専門は生涯発達心理学で、特に高齢者に注目した研究を行っています。
一般的に、高齢期は衰退の時期と考えられる傾向にあります。一方で、年を重ねる中で培われる能力もあると言われています。そのひとつが「知恵」です。私は、知恵とは何か、またそれはどのように培われていくのか、ということを研究しています。
従来、知恵の研究は主に欧米圏で行われており、主に「人生の問題を解決する力」が知恵と見なされる傾向にありました。しかし私が日本人を対象に行った調査によると、日本人は問題を解決する力のみならず、「問題を生じさせないようにする力(調和を保つ力)」をも知恵と見なしていることが分かりました。
このように、「知恵」という言葉が持つ意味は、文化によって異なることが分かります。そしてこうした知見をもとに、最近では、文化を含む個人の社会的背景が知恵の発達とどのように関連するのか、といったことに関心を持ち、研究を進めています。

どんな学生時代を送っていましたか。

子どもの頃から歴史が好きだったので、学部生の時は心理学の授業と同じくらい、歴史学や考古学、哲学の授業を履修していました。文化財の研究を行うサークルに入った影響もあって、寺社仏閣巡りをすることも多く、常に文化や歴史、思想といったものを意識しながら過ごした学生時代でした。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

進路に悩んでいた際、指導教員から高齢者を対象に研究をしてみてはどうかとアドバイスをいただいたのがきっかけです。当時は青年期頃までの発達に注目しており、高齢者に注意を向けたことがありませんでしたが、高齢者心理学を勉強し始めて、生涯を通した人間の変化に興味を持ち、現在の専門分野を志すに至りました。

高校生へメッセージをお願いします。

大学進学後は、自分で選択することが、それ以前よりも増えると思います。自分がした選択が良い結果をもたらすことも、良くない結果をもたらすこともあるとは思いますが、すべて大事な経験です。そして、それらの経験はかけがえのない人生の糧となると思います。是非、色んなことにチャレンジしてみてください。

経歴・業績について

  • 研究者データベース
  • 関連リンク
  • facebook
  • Twitter