MIYAGUCHI Koji

宮口 幸治

宮口 幸治
所属学部
総合心理学部
職位
教授
専門
精神医学、非行臨床
担当科目
精神疾患とその治療、医学総論など
おすすめの書籍
それでも人生にイエスと言うV.E. フランクル 春秋社1993年獄窓記山本譲司 新潮社2008年

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

精神科医として児童精神医学を専門としてきました。その中で、非行臨床、発達障害・知的障害児への社会面・認知面・身体面からの包括的支援、性加害の問題などを研究テーマとしています。

特に非行少年たちの様々な境遇や背景を知り、再非行をさせないために必要なトレーニングの開発(コグトレ)を進めてきました。『コグトレ』は学校教育等にも十分に応用できることから、今は、教科教育以外の学校教育の充実に役立てればと思っています。

どんな学生時代を送っていましたか。

工学部と医学部の2つを卒業しています。工学部時代は勉強よりも大学生生活を謳歌させてもらいましたが、医学部時代はカリキュラムが大変でほとんど勉強以外していないと思います。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

もともと精神科病院の臨床現場で幼児から高齢者までの患者層とほぼ全ての疾患に携わってきました。しかし知的障害・発達障害をもった非行少年たちに出会ってから医療でできることの限界を感じ、医療分野から司法分野(矯正医療)に移りました。そして医療少年院や女子少年院で法務技官として非行少年たちと関わってきました。そこで出会った少年たちから学んだことが私の原点です。

高校生へメッセージをお願いします。

工学部を卒業後、建設関連の会社に就職し、社会を見た後、医学部に再入学しました。20代は迷いだらけだったと思います。高校生・大学生時代は興味・関心がコロコロと移り変わるものです。もしその時期に自分のやりたいことが見つかればラッキーだと思いますが、見つからなくても焦らずにボチボチいきましょう。

経歴・業績について