SANO Sayaka

佐野 さやか

佐野 さやか
所属学部
総合心理学部
職位
助教
専門
臨床心理学、発達心理学
担当科目
発達心理学概論、基礎演習Ⅰ、他

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

自閉スペクトラム症傾向のある子どもたちの特徴を理解すること、そして効果的な支援を考えることに関心があります。
これまでの研究では、幼児期の自閉スペクトラム症が疑われる子どもたちを対象に、新版K式発達検査2001の結果を用いて彼らの特徴を検討してきました。また、心理臨床実践を通して、幼児期から児童期頃の自閉スペクトラム症の子どもたちの感じている世界をとらえようとしてきました。「自閉スペクトラム症」というひとつの診断名が特徴づける共通性にも魅力を感じますし、同じ診断名であっても一人ひとり異なる個別性も興味深く感じています。
今後も共通性と個別性の双方に関心を向けながら、研究と実践を積み重ねたいと思います。

どんな学生時代を送っていましたか。

学部時代は幅広い分野の授業にエントリーして、案の定テスト前には悲鳴を上げるというサイクルをめぐっていたように思います。また、夕方や土日はサークルやボランティア、アルバイトにも明け暮れており、なかなか慌ただしい生活をしていました。そのような中でも、個性豊かな友人や先輩・後輩に恵まれ、それぞれの考えや思いを(お酒を交えながら)語り合うことがとても楽しかった記憶があります。
大学院に入ってからは、臨床と研究に追われ、朝から晩まで大学で過ごしていました。生活リズムの不安定さとストレスの多さとで人生で一番太っていた時期ですが(笑)、仲間とともに切磋琢磨できたことは、有意義な時間だったと思います。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

おそらく物心ついたときから、人の心や人間関係というものに興味がある子どもだったと思います。小学生のときには、教室から飛び出していく同級生となんとか交流したいと考えていたり、そのような行動を叱りつける先生に反発心を抱いたりしていたのを、なんとなく覚えています。
とはいえ、今明確にきっかけだと意識できているのは、大学の入学オリエンテーションで隣に座った子に誘われ何気なく参加した、知的障害等のある方たちと余暇を過ごすというボランティアサークルです。様々な障害により、話せなくても、歩けなくても、聞こえなくても、触れ合い、関わり、楽しむことができるという体験が、今の私の原点です。その後、大学院に入り、地域の子育て支援センターで実習をさせていただいたことが、これまでの研究につながっています。

高校生へメッセージをお願いします。

「やってみたいな」と思ったことに、たくさんチャレンジしてください。
また、「これいいな」と思ったことを、ずっと大切にしてください。

大学は、多くの「やってみたいな」「これいいな」に出会いやすい場所です。
みなさんに素敵な出会いが訪れるよう、応援しています。

経歴・業績について

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