研究所についてAbout

所長挨拶

立命館大学国際言語文化研究所は、言語や文化を既存の枠組みの中で理解していくのではなく、より広い視点に立脚して言語研究や文化研究の可能性を追求していくことを目指しています。

具体的には、2022年度より2つの大きなプロジェクトの下を研究所重点プログラムとして取り組んでいます。
(1) 歴史・移動・物語の包括的研究プロジェクト
(1-1)ジェノサイドと奴隷制の問題
(1-2)日系移民の衣住食
(1-3)ヴァナキュラー文化の循環と変容
(1-4)世界/日本文学のモダニティ
(2) 認知と表現をめぐる包括的研究プロジェクト
(2-1)バイリンガリズム研究
(2-2)風景・空間の表象と記憶や歴史のつながりの研究
(2-3)ジェンダー研究
(2-4)ポスト国民文学時代の文学生産研究

また、年度ごとに研究所が支援する萌芽研究もあり、2023年度は以下4つのプロジェクト研究が採択となりました。
(1) 太平洋世界の構築とその史的展開
(2) 文学を原作とするアニメーションにおけるリアリティのゆくえ
(3) 西川長夫の諸研究の今日的意義:国民国家論と<新>植民地主義論を中心に
(4) 若手研究者によるバイリンガリズム学際的研究

これ以外にも、研究所運営委員が科学研究費を獲得して行う研究所との連携プロジェクトも多数同時並行で行われています。

上記3種類の研究成果は、論文・書籍やシンポジウム・講演会として常に発信し、広く社会還元に努めています。

2023年4月
国際言語文化研究所所長
滝沢 直宏