活動報告

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来訪

  • 2016年1月26日(火)

    中国から稲盛和夫(北京)管理顧問有限公司の曹岫云董事長一行が訪問され、青山敦センター長、高津客員教授と今後の連携・協力について懇談しました。

  • 2016
  • 2015年11月11日(水)

    フランスのEmlyon Business SchoolのBernard Belletante学長一行がOICに訪問され、渡辺公三副総長、青山敦センター長と懇談しました。

シンポジウム

2016年12月8日(木) 稲盛経営哲学研究センターが国内外の研究者を招いて第2回国際シンポジウム「稲盛経営哲学に基づく社会の実現に向けて」を開催しました。

12月8日(木)、立命館いばらきフューチャープラザのコロキウムにおいて、第2回国際シンポジウム「稲盛経営哲学に基づく社会の実現に向けて」を開催し、国内外の研究者、企業関係者、学生ら計184名が参加しました。

 本センターは、稲盛経営哲学の「一般化」「普遍化」により、新しい文明の有り方を示すことを使命としています。 今回のシンポジウムは研究プロジェクトの成果を報告し、稲盛経営哲学に基づく社会とはどのようなものか、その実現の課題と方法は何か、「利他の心」に基づく社会とはどのようなものか、その実現の課題と方法は何か、「利他の心」に新たな文明の可能性とは、などをテーマに開催され、活発な議論が行われました。

冒頭、本センターの稲盛和夫名誉研究センター長(京セラ株式会社名誉会長)が開会あいさつを行いました。稲盛名誉研究センター長は「現代社会は人間の欲望よりさまざまな問題が起きています。現代資本主義経済においては、『市場原理主義』により、強者と弱者を峻別する『格差社会』が生じており、世界各地において、深刻な格差問題による社会的軋轢が絶えない状況です。そのような現代社会において、人類の自己中心的な欲望にブレーキをかけ、社会に調和と共生をもたらすためには、相手や周囲のことを思いやり、世のため人のために尽くそうとする『利他の心』が不可欠であると、考えています。そのような観点から本研究センターにおいて、『利他に基づく社会』の研究を推進し、その成果を世界に向けて発信すると同時に、教育のためのプログラムを開発することは、大変時宜に適っていると考えています。本日はこれらの議論が活発におこなわれることを願っています」と述べました。

続いて、楊壮 北京大学国家発展研究院教授、MBA/EMBA(BiMBA)院長が基調講演を行いました。楊教授は「中国企業の経営者のなかで稲盛経営哲学が急速に広がっています。稲盛経営哲学において重要な点は、人として正しいことをすることを強調していることです。正しいことをすることを説いているからこそ、稲盛経営哲学は中国企業にも受け入れられています。稲盛経営哲学は道教とのつながりが深く、中国の思想家にも強い影響を与えています。高い理念を持って、利他の心を持って、さらには、他の人のモデルとなるように働くことはいまの中国にとって重要です」と述べました。 この後、午前の部では、中島隆博東京大学教授をはじめとする4件の研究成果の発表がおこなわれました。

午後の部では、広井良典京都大学こころの未来研究センター教授による「ポスト成長時代の経済・倫理・幸福」と題した基調講演がおこなわれ、続いて、2016年度からスタートした7件の研究プロジェクトの中間発表がありました。その後、「稲盛経営哲学に基づく良い経営、良い社会実現の課題と方法」をテーマにディスカッションが行われました。本センターの青山 敦 研究センター長がコーディネーターを務めたパネルディスカッションでは、野中 郁次郎 一橋大学名誉教授、レズリー・ハンナ ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授、楊北京大学教授、広井京都大学教授、中島東京大学教授がパネリストとして参加しました。この中で野中教授は「稲盛経営哲学のイノベーションは道徳、利他にあります。これは、これまでの経営の考え方を根底から覆すものであります。稲盛経営哲学はマーケットを『競争の場』という対立構造ではなく、イノベーションの場でありエコシステムとして捉えて、単なる知識ではない、新しいものを作り上げて、スピーディに実践していくという考え方です」と述べました。

  最後に、青山センター長から講演者ならびに参加者への謝辞が述べられ、盛大な拍手のなかシンポジウムは終了しました。

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成果報告

2017年度

山中生命科学部准教授、平野亜也子外国語嘱託講師による論文が
“The International Journal of Interdisciplinary Social Sciences” に掲載されました。

論文要旨

本論文は、発表は、日本の学校教育における一般的な学習のあり方を3つの段階に分け、「利他的な学び」が機能的な教育の実現に最も近いことを議論するものである。学習のあり方の3つの段階とは、(1) セルフ・スタディ、(2) 教え合い学習、(3) 利他的学習であり、(1)と(2)は既に一般の学校教育システムで多く取り入れられている。(1)は自分のための学習で、自らの能力が及ぶ範囲内でしか学びは起こらない。(2)は、いわば知識の「理解者」が「未理解者」に教授を行う手法であり、一見効果的には見えるが、実体は学習者が、固定された特定の知識の強化を「やらされている」だけであり、教授の効率化に貢献しているに過ぎない。(3)は、他人を利するため、貢献を模索して創造的に実行する活動であり、筆者らの過去の実践や、Rortyらのプラグマティズムに基づく理論的示唆からも、学習者に「学びの実感」を与えるのに効果的である可能性が高い。


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