Voices for future leaders修了生紹介

4期生

内藤 建一郎

内藤 建一郎Naito Kenichiro

日本航空株式会社 国際路線事業部 部長

  • 路線統括本部 路線計画部 
    国際路線計画グループ グループ長
  • 国際路線事業部 部長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

立命館西園寺塾で得たことは様々ありますが、振り返ってみると、3つに集約されるように思います。

  1. 「学びたい」という意欲の醸成
    正直、仕事に直結しない分野の課題図書を読むことの意義を見出せなかった前半は辛かったのですが、今では「もっと色々なことを学び、自分の知見を広げたい」という欲求に駆られるようになりました。
  2. 多面的かつ柔軟な思考を持つことの重要性
    様々な会社や分野で経験を積んでいる塾生たちは、業種も職種も違います。講義で感じる印象も違えば、意見も様々であることに刺激を受けました。多様性のなかでの自分の存在価値とは何か、改めて考えさせられました。
  3. かげがえのない仲間を得たこと
    苦しい時間を共にした仲間でもあります。西園寺塾修了後も、自分たちで企画して四国や福島にフィールドワークに行ったり、週末に集まって近況を報告しあったりと交流を続けています。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 一橋大学名誉教授・野中郁次郎先生の講義:「アメリカ海兵隊の知的機動力」「知的機動力経営」
    社会で活躍するにあたっては「サイエンスだけではなくアート」、つまり現実を分析する冷静な頭脳と温かい心という一見矛盾する二つの要素をうまくバランスさせることの重要性を丁寧に教えていただきました。また、変化の激しい現代を勝ち抜くため、現場へのリーダーシップ発揮とスピード感を持って臨機応変に対応することの必要性に関するお話は、今後、自身が職場で実践すべき行動の方向性を示唆していただいた貴重な機会でした。
  2. 東京大学教授・川島真先生の講義:「現在の中国と国際社会」
    21世紀を迎えて大きな存在感を発揮している中国と、地政学的にも経済的にも密接な関係を持つ日本が、今後どのように関わっていくべきかについて関心を持っていたため、興味深く学ぶことができました。特に中国が現在抱える問題が顕在化する前に自らの立ち位置を築くため威圧的な立場を貫く姿勢もあるなか、感情的にならず、大局的な視点で互恵関係を築くことの必要性について改めて認識することができました。

今後の夢や目標を教えてください。

西園寺塾では、本当に実り豊かな出会いと学びを授けていただきました。西園寺塾で学んだ経験を活かして、「新たな価値を創造するリーダー」になるべく、現在の職場で活躍していきたいと思います。広い視野と洞察力を持って自らの信念・価値観を明確にし、自らが渦の中心になって周囲を引っ張って行くことで、会社を「世界で一番お客様に選ばれ愛される航空会社」に導けるよう頑張ります。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

最初は苦しい日々が続くと思います。ただ全課程を修了した時には何物にも代えられないものを得られていると思います。得られるものは人それぞれだと思いますが、今後の人生を歩んでいく中で必ず役に立つものであるということは共通していると思います。他では経験することのできない有意義な学びの場を思いっきり苦しんで、そして、楽しんでください。