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2018.01.17 international

2018/01/15   「トレーニングの理論と実践」 Theory and Practice in Exercise training と題した国際ワークショップを開催しました。


今回招聘したMads Fischer氏は、ボート競技が盛んなデンマークにおいて選手兼コーチとしてボート競技に関わっている、University of Copenhagenの学部4回生です。大学ではスポーツ科学、運動生理学、スポーツ栄養学に興味を持ち、学びを深めております。

今回、同氏に、実践しているトレーニングや生活の様子を話してもらう機会を得ることができました。

また、本学部・研究科からも、関連する研究発表(英語)をしてもらい、学際的交流を図ることが主旨でした。

 

Opening remarksとして、立命館大学総合科学技術研究機構専門研究員の

Hayato Tsukamoto氏に「High-intensity interval training (HIIT) and brain function –it’s implication-」と題して、ご自身の研究発表ならびに今回のワークショップに関わるトレーニング効果の重要な要素である「運動強度」と「運動時間」の影響について、概観してもらいました

 

続いて、Mads Fischer氏からは、自身も実践しているPolarized Trainingについて講演してもらいました。これは、我々スポーツ科学分野でも広く認知されているトレーニングというわけではありませんが、その効果を示すエビデンス(学術論文)も幾つかあり、非常に興味深いものです。

一般的に、競技種目によって様々なトレーニングがあることは言うまでもございませんが、例えば、マラソンなど持久性能力が重要なスポーツであれば、1日数十キロをランニングするといった、長時間に及ぶトレーニングを実施するのに対し、瞬発力を有するようなスポーツでは、レジスタンス運動(筋トレ)やスプリントトレーニングを実施することが主となります。

一方、パワーと持久力を有するスポーツでは、双方の要素を取り入れたトレーニングを実施する必要があります。従来、多くのトレーニングは、中間の、すなわち、中強度の運動を中程度の時間実施するようなものでしたが、Polarized Trainingは、むしろ中強度運動はトレーニングメニューからは排除して、ある期間で、何割かは低強度の長時間に及ぶ運動トレーニングを、そして残りは高強度の短時間運動を実施するというものです。Fischer氏は、そうしたトレーニング様式の効果を示したエビデンスを紹介しながら、自身のトレーニングメニューについて解説し、まさに「理論と実践」という当該ワークショップのテーマに沿った講演でした。

本学のボート部に所属する学生も10名以上聴講に来ておりましたが、皆興味深く聴いており、発表後には練習メニューについて相談するなど、有意義なワークショップとなったようです。


 

このPolarized Trainingを受け、本学部の田畑泉教授が開発した世界的に有名な高強度間欠的運動トレーニングであるTabata trainingについて、ムービーを交えながら、本学の学部3回生であるKazuhiro Yamamoto氏がわかりやすく紹介してくれました。これは20秒間の激しい運動と10秒間の休息を交互に8回程度繰り返すトレーニング様式で、トータル4分間程度のトレーニングプログラムでありますが、効果的に心肺機能や持久力を高めることが明らかになっています。

 

続いて、本研究科博士後期課程2回生のSahiro Mizuno氏からは、自身が精力的に研究しているコンプレッションウェアについて発表してくれました。これは、運動中や運動後のリカバリー期に、タイトな圧がかかるタイツなどを着用すると、運動による炎症反応を抑え、その後のパフォーマンスを改善することを示唆する、非常に興味深い内容でした。質疑応答にもしっかりと答え、国際学会での豊かな発表の経験が活かされていると感じました。

 

最後は、本研究科博士後期課程2回生のNobukazu Kasai氏からの、低酸素環境でのスプリントトレーニングの効果についての発表でした。スポーツ健康科学部のインテグレーションコア3Fには、低酸素室があり、この中で運動トレーニングをすることが可能です。従来、高地トレーニングなど、低酸素環境で実施する運動トレーニングは、酸素運搬能力を高めることを目的に持久性運動トレーニングが主として実施されてきました。しかしながら、Kasai氏は、短時間のスプリント運動トレーニングを低酸素環境内で実施すると、常酸素環境よりもスプリント能力が高まることを見出しました。これには、Fischer氏も大変興味深かったと言っておりました。

 

このように、当該ワークショップでは、非常に若い研究者ならびにその卵が国境を越えて集い、トレーニングの理論と実践について活発に協議することができました。聴講生も低回生が多く、彼・彼女らも多くの刺激を受けたのではないかと思います。

これも、素晴らしい発表をしてくれた演者の方々のおかげです。

本当にありがとうございました。


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2018.01.10 education

2018/1/5 産経新聞社の佐野慎輔氏にご講演いただきました。


2020年には東京でオリンピック、パラリンピックが開催されますが、オリンピックを巡っては、開催候補地の立候補辞退や開催費用の巨額化など、肯定的ではない事態がみられます。そもそも今日、そうした問題はなぜ生じているのか。講義では、ピエール・ド・クーベルタンが提唱した1896年、アテネでの第1回近代オリンピックに遡り、オリンピックの理念、その具体化、これまでの歩み、これまでに生じた問題、乗り越えてきた危機などを紐解きながら、今、何が問題なのかが明らかにされました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを巡っても様々な問題が生起していますが、それらにどう向き合い、世界にとって、開催都市にとって、意味のあるものにするのかについての問題提起も行われ、それは、様々な問題を抱える今日の社会に期待されるスポーツの価値を示すものとなりました。受講生たちは、あらためてオリンピックについて考えることにより、社会におけるスポーツの果たす役割、貢献とは何かを深く考えることとなりました。

佐野慎輔さん、ありがとうございました。

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2018.01.10 education

2017/12/15 北海道日本ハムファイターズ チーム統括本部 GM補佐兼ベースボールオペレーション部部長、遠藤良平さん講義していただきました。


北海道日本ハムファイターズ チーム統括本部 GM補佐兼ベースボールオペレーション部部長、遠藤良平さんの講義では冒頭、プロ野球ゲームの後のヒーローインタビューでよく聞かれる締めの言葉、「応援よろしくお願いします!」のシーンを集めた選手たちの映像が流され、受講生に「この言葉にあなたはどう思いますか?」という、遠藤さんの問いかけから始まりました。お願いする営業は長続きしない。プロ野球チームが地元に無くても生活に困ることはない。どうすれば地域・コミュニティのみなさんから求められ、応援されるチームになることができるのか・・・ 2004年にフランチャイズを北海道に移転した北海道日本ハムファイターズの様々な取り組みは、北海道の活性化に貢献し、北海道民のみなさんから愛され求められるチームになるための営みであったことが明らかになりました。講義は受講生への問いかけ、受講生からの回答を繰り返し、みんなで考えながら進みました。受講生たちの感想文を読むと、彼らはまさに「目から鱗が落ちる」思いであったようで、映画の大作を観終えた後のような爽快で心地いい疲れを感じたというものもありました。

遠藤さん、学生たちのために遠方からお越しいただき、ありがとうございました。

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2017.12.25 education

2017/12/23 武庫川女子大学健康・スポーツ科学部の松本裕史先生にご講演いただきました。


 健康運動指導士の指導において大切は行動変容に関するお話しを今回 健康増進科学の授業で武庫川女子大学健康・スポーツ科学部の松本裕史先生に行っていただきました。

 この分野の先端的な研究・実践をされている先生ですので、ABC理論、SMARTの法則、WOOPの法則の理論的部分と、特定保健指導を受けている人たちへのアプローチについてお話しをいただきました。

 受講生の皆さんは、これまでの自分の行動変容の困難さを考える良い機会になったと思います。


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2017.12.22 international

ノースカロライナ大学グリーンズボロ校のアスレティックトレーニングプログラムよりWilliam Adams先生をお招きしご講演頂きました。


1211日(月)、アメリカのノースカロライナ大学グリーンズボロ校(University of North Carolina at Greensboro)よりアスレティックトレーニングプログラムの副ディレクターである William Adams先生に「The Role of Hydration: Optimizing Athletic Performance and Enhancing Safety」についてご講演頂きました。


 

今回のセミナーでは、はじめに水分補給に関わる主要な用語の定義を解説していただいた後、 水分補給の重要性、水分補給状態を判別する様々な手法、および水分補給不足による運動中の パフォーマンス低下や熱中症を防ぐための戦略について話していただきました。 水分補給の背後にある科学の進展に、現存の人間の英知が詰まっていることを実感できました。

教員、アスレティックトレーナー、学部生院生が多数集まり、講演後は活発な質疑応答も行われました。

 

Thank you very much, Dr. Adams, for addressing this interesting topic.



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2017.12.18 education

2017/12/15 スポーツ指導実習A(サッカー)において、名古屋グランパスヘッドコーチの森一哉コーチにご講演いただきました。


2017年12月15日(金)3限及び4限に、スポーツ健康科学部のコーチング実習科目である「スポーツ指導実習A(サッカー)」において、名古屋グランパスヘッドコーチである森一哉コーチをゲストスピーカーとして招聘し、「ジュニア期からトップアスリート期までのサッカー指導において配慮すること」として、講演をいただきました。

森コーチは、慶應義塾大学卒業後、Jリーグ選手としてプレーされた後、川崎フロンターレスクールコーチとして指導者のキャリアををスタートされました。その後、U-13、U-14、U-15 のコーチ・監督として活躍され、2014年よりは、川崎フロンターレトップチームコーチとして、ジュニアからトップまで非常に幅広いの選手の指導を行ってこられました。現在ご指導されている名古屋グランパスでは、ヘッドコーチとして就任1年でチームをJ1復帰へ導くなど、選手、監督、コーチらと一体となって、活躍されています。

講演では、ご自身の指導者としてのキャリアを振り返られ、キッズ、ジュニアユース、ユースと多様な年齢層の選手をご指導されてきたご経験から、それぞれどのようなことに配慮して指導されているのかについて、具体的事例も紹介しながら、お話いただきました。その上で、どの年代においても、選手それぞれの「個」を強くすることが「チーム」を伸ばしていくことに繋がるといったことや、教えすぎるのではなく、あくまでも選手自らが思考力を身につける指導を心がけていることを何よりも大切にされているということをお話しいただきました。さらには、トップアスリート期の選手には、高い難度の戦術をこなすには、その基礎となる技術(ボールを止める技術)について、その完成度にこだわり習得する必要があるということについて、実際のJリーグでのプレーシーンの動画の解説及び、実際に体を動かしながらの実技指導を交えながら熱心にご説明いただきました。受講生の学生からは、「指導について深く考えることができた。これからサッカーの指導に携わった時は、今日の話を思い出したい。」などの意見・感想が多数寄せられ、将来の指導者として必要なことを教えていただき、有意義な授業となりました。

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2017.12.15 education

2017/12/06 「運動処方特論」の授業において、国立長寿医療研究センター循環器内科の平敷安希博先生に「循環器内科医からスポーツ健康科学研究科の大学院生に伝えたいこと」についてご講演頂きました。


今回の授業では、はじめに肥満、高血圧、高脂血症をテーマに、一般の認識と最近の医学研究とのギャップについて話していただきました。これらの生活習慣病は、一般的には悪いものととらえられていますが、最近の研究報告から読み解くと、必ずしも悪いものではない、いわゆるパラドックス現象が認められています。たとえば、肥満は生活習慣病発症リスクの1つですが、高齢になると逆転現象が起き、痩せているほど短命で太っているほど長生きするという、肥満パラドックスが見られます。生活習慣病リスクに対する考え方も変わってきているようですね。後半は、父親など親族の人の生活習慣病発症リスク因子について挙げてもらい、その対策についてグループディスカッションを行いました。意外にも、多くのリスクを抱えている父親が多く、運動や食事対策について平敷先生のアドバイスとともに大いに盛り上がりました。大学院生の健康づくり対策についての見識も深まったのではないかと思います。

平敷先生ありがとうございました。

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2017.12.15 education

2017/12/13 財団法人 近畿健康管理センター 木村 隆先生に産業保健と健康管理についてご講演いただきました。


産業現場での健康管理について講義して頂きました。
その内容は、「産業医、衛生管理者を含めて、労働者の衛生管理を徹底する必要がある。労働安全衛生法、労働基準法の巡視が重要である。作業環境管理、作業管理があるが、最も優先されるのは作業環境管理である。」とお話され、実際の工場のスライドなど極めて実際的でした

先生は、下記のように内容をまとめて、お話いただきました。
1. 産業保健に関わる法律には、労働安全衛生法がある。
2. 産業保健に関わる法律には、雇用契約法があるがアルバイトにも適応され、労働条件通知書は発行される。
3. 作業環境管理、作業管理のうち、最も優先されるのは、環境測定などの作業環境管理である。
4. 各企業には安全衛生委員会が設置され、労働者、労働組合の代表は参加する。
5. 労働安全及び衛生教育が重要である。
6. データの分析に基づいてPDCAサイクルで効果的効率的に実施するための事業計画が労働衛生上重要である。


木村先生、ありがとうございました。




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2017.12.14 education

2017/12/7 朝日新聞編集長 濱 弘明氏に媒体での情報収集・情報発信に関する講義をしていただきました。


朝日新聞の編集長としての目線から、「モリカケ報道とジャーナリズム」「科学されないスポーツ」「食育は永遠のニュース」という3つのチャプターに沿った講義が行われました。マスコミ各社の論調の違いや、セイバーメトリクス(統計学的に分析し戦略を考える方法)が実施されない野球についての報道関係者としての意見を述べられ、様々なマスコミの情報を集めて、それに自分の知識を加えた上で、物事の良し悪しを判断していかなければならないことを学生に伝えていただきました。

また、海老教授の媒体等を使った情報発信力を例に挙げ、学生にも自分からどんどん発信(アピール)して世の中を変えていってほしいと話されました。講義後の質疑応答では、学生から「新聞記事のデジタル化についてどう考えているか」という質問が挙がり、日本の新聞産業は紙媒体として作ってから配るまでになっているが宅配制度は日本だけで、近年は記事のネット配信技術も進んできているとお答えいただきました。

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2017.12.13 education

2017年度後期 奨学金給付証書授与式を実施しました


20171212()2017年度後期立命館大学西園寺育英奨学金(成績優秀者枠)及び+R Challenge奨学金給付証書授与式を開催しました。スポーツ健康科学部では、今年度前期は、西園寺育英奨学金12名(13回生)、+R Challenge奨学金6名(1回生)の計18名が奨学生として表彰されました。


授与式では、給付証書の授与に加え、回生を交えたグループ懇談にて、【今までに取り組んできたこと】、【これから実践したいこと】、【将来の目標】などをテーマに語り合い、1人ずつ決意表明を行ってもらいました。各学生とも力強い、頼もしいスピーチで、奨学生同士、お互い刺激を与え合うことができました。

学部生のロールモデルとして、奨学生の皆さんのますますの活躍を期待します。


 

なお、学部Facebookページにて、奨学生が、自身の学びやチャレンジの内容、日々感じていることなどを綴っているブログ記事も掲載していますので、是非ご覧ください(現在は前期受給者のブログを配信中です)!

https://www.facebook.com/rits.spoken/


また、+R Challenge奨学金受給者については、20185月に報告会を実施する予定です。奨学生の活躍を励みに、是非皆さんも次年度の受給を目指して頑張ってください。

 

■奨学生の決意表明一覧

「感謝と努力 自分らしく」、「取捨選択」、「文武両道」、「子どもと共に成長できる体育教師」、「トライアスロンの発展」、「世界基準を日本の『現場』へ」、「?」、「今の自分を越える」、「視野を広げる」、「とにかく挑戦する」、「何事にも全力で」、「常に高みへ」、「幅広い知識と発展」、「将来について真剣に考える」、「根性」、「高校保健体育教員」、「研究内容を深める」

※奨学生全員の決意表明は、立命館大学びわこくさつキャンパス インテグレーションコア 2階に掲示予定です。

 

「立命館大学西園寺育英奨学金(成績優秀者枠)」

学部での正課の学習において努力し、優れた成績を修め学生を「学びの立命館モデル」の趣旨にそって褒賞し、周囲の学生の学びと成長の模範となることを奨励することを目的とした奨学金制度

「立命館大学+R Challenge奨学金」

学部において正課の成績が良好であり、学部の専門学習、全学共通教育(教職教育・教養教育・外国語教育など)、留学や国際的な学習を通して、問題意識を持ち、それを発展させて学習テーマを追求しようとする学生の学習プロセスを支援することにより、周囲の学生の学びと成長の模範となることを奨励することを目的とした奨学金制度


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2017.12.05 education

2017/11/24 オリックス野球クラブの山本康司さんにご講演いただきました。


11月24日の基礎経営学は、オリックスバファローズを運営するオリックス野球クラブの山本康司さんによる特別講義でした。

山本さんは、チケッティングとファンクラブグループを統括されています。山本さんの講義では、マーケティングの基本的な考え方を通じて、プロスポーツビジネスが特別ではなく、他のビジネスとその基本は共通であることを示し、その上で、オリックスバファローズの具体的なビジネス展開について語ってくださいました。講義の後、受講生からの質問にも丁寧に答えていただきました。

山本さん、ありがとうございました。

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2017.11.29 education

2017/11/22 京都女子大学名誉教授 中井 誠一先生に熱中症の歴史についてご講演いただきました。


 熱中症の定義、及び最近の傾向について講義していただきました。最近は上昇傾向にあるが、黒球乾湿球温度計が35度以上のときに熱中症警報を出す根拠についてお話いただきました。

 熱中症の場所は、産業職場、公園スポーツ施設で多く、2020年東京オリンピックの熱中症対策が懸念されることや、熱中症の歴史について、三浦の労働衛生史を中心に炭鉱での熱中症の発生の事実と水分補給の情報が戦前から言われていたことが判明したこと、熱中症発生の際には補水対策が必要であるとご講演いただきました。


/file.jsp?id=358724

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2017.11.21 research

2017/11/21 スポーツ健康科学研究科博士後期課程の街勝憲さんらの研究が「Phsyiological Reports」に原著論文として掲載されました。

 スポーツ健康科学研究科博士後期課程の街勝憲さんが、徐宇中さん、劉辛さん、田畑泉先生と共同で取り組まれた研究が“Physiologica Reports"にに原著論文として掲載されました。

 この論文は、立命館大学びわこ・くさつキャンパスのインテグレーションコアに世界に1台しかない、ダグラスバッグによる酸素摂取測定装置を併設した代謝測定室を用いた初めての研究論文です。

 この研究により、最大酸素摂取量の170%の強度の20秒間の運動を10秒に休息を挟み67セットで疲労困憊に至る高強度・短時間・間欠的運動(HIIE)を午前1030から開始した後の安静時酸素摂取量は、運動終了後1.5時間までは、で運動を行わない条件と比べて高いこと、昼食及び夕食差がなくなること、両食事後の酸素摂取量の増加(食事誘発性熱産生)がHIIE後に多くなり、その量は被検者の最大酸素摂取量と有意な相関関係があることをが明らかとなりました。本研究の結果より、中等度強度の長時間運動に比べてHIIEによる酸素摂取量の増加量(エネルギー消費量)は高くないことがわかりました。しかし、食事誘発性の酸素摂取量のHIIEよる増加は、運動中の酸素摂取量、運動後1.5時間の安静時の酸素摂取量の増加(EPOC)と同程度であり、それが最大酸素摂取量に強く関係していることは、このようなHIIEを用いたトレーニングを行い最大酸素摂取量を増加させることで,さらに食事誘発性の酸素摂取量を増加させることが出来る可能性を示唆した結果と考えられます。



http://physreports.physiology.org/content/5/22/e13506


/file.jsp?id=357829


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2017.11.20 research

2017/11/17 本学部助教の寺田昌史先生の研究が国際誌「Gait & Posture」に原著論文として掲載されました。


本学部助教 寺田昌史先生がケンタッキー大学大学院健康科学・リハビリテーション学研究科准教授 Phillip A. Gribble先生、Nate Johnson先生、同研究科の博士課程研究員のKyle Kosik 氏と共同で取り組まれた研究が、「Gait & Posture」に原著論文として掲載されました。

 

この研究論文は、若年期に足関節捻挫を経験したことのある高齢者では、立位姿勢の安定性を保つ能力が制限されていることを明らかにしています。これは、若年期に受傷した足関節ねんざが高齢者にみられるバランス機能低下の要因である可能性が考えられ、足関節ねんざが人々の「生活と健康」に与える長期的な影響を解明するうえで重要な知見となるものです。

 

Terada M, Kosik K, Johnson N, Gribble P. (2017). Altered Postural Control Variability in Older-Aged Individuals with A History of Lateral Ankle Sprain. Gait & Posture. 2017. In Press.

http://dx.doi.org/10.1016/j.gaitpost.2017.11.009

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2017.11.14 career

「大学院ウィーク」本研究科独自企画を実施しました(11/7・9・13)!

        

116日から19日まで、“大学院から見える未来は今よりずっと広い”というキャッチフレーズのもとに、全学的に「大学院ウィーク」という企画が実施されています。スポーツ健康科学部でも小集団科目の2回生を対象とした「研究入門」と3回生を対象とした「専門演習」にて、現役の大学院生、また大学院を修了し、社会で活躍しているOBOGを招いて、「大学院から見える未来」について、学部生に考えてもらう機会を設けました。

117日と9日(写真 左・中)は、「キャリアを拓く大学院」というテーマにて、学部3回生を対象にパネルディスカッションを実施し、7日には、株式会社リクルートアドミニストレーションの田原結さん、ミナト医科学株式会社販売推進センターの中塚惇さん、9日には、株式会社オズマピーアール関西支社の辻本哲郎さん、日本シグマックス株式会社医療企画開発部の吉田章吾さん、そして、株式会社バンダイホビー事業部の奥野彰文さんに登壇いただきました。OBOGの先輩方は、後輩となる学部生に大学院に進学したきっかけや学部生と大学院生の違いなどについて、熱心に語り、大学院時代に身につけた能力として、論理的な思考や物事を客観視することが現在の仕事における問題解決力や計画性、仕事の遂行力に役立っているということでした。

1113日(写真 右)は、「社会とつながるスポーツ健康科学」というテーマにて、学部2回生を対象に現役の大学院生が大学院に進学したきっかけだけでなく、大学院生活の様子や研究のおもしろさについて話してくれました。登壇者は、博士課程後期課程1回生の角大地さん、博士課程前期課程2回生の武中沙葵さん、仲山七虹さん、日比健人さんが登壇してくれました。学部生の時には、単位修得をはじめ、決められたことややるべきことを淡々とこなしていたのに対して、大学院に進学してからは、授業、課題、研究など、自らがスケジュール管理も含め、1から組み立てなければならず、様々な活動から生み出される成果は、全て自分自身に委ねられていることの厳しさとともに、やりがいを感じているということを、大学院生は総じて話してくれました。その上で、豊かな学生生活を過ごすキーワードは、「主体性」。自分のキャリアや人生を捉え、自分がどうなりたいのかを自分自身でプロデュースすることが重要だと、学部生に熱く語りかけてくれていました。

「大学院から見える未来」、皆さんも大学院に進学して、それを感じ取って下さい。

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2017.11.13 research

2017/09/22 本学部2回生の森本晃央さんの研究が「The Journal of Physical Therapy Science」に原著論文として掲載されました。


 

スポーツ健康科学部2回生森本晃央さんが同学部教授 伊坂忠夫先生、助教 菅唯志先生と共同で取り組まれた研究が、「The Journal of Physical Therapy Science」に原著論文として掲載されました。

これまでに握力やそれに関連する前腕の筋サイズが全身の骨格筋量を反映し、加齢や慢性疾患依存性の骨格筋委縮を評価する有効な指標であることが明らかにされています。一方、握力は、前腕のみならず手掌の筋サイズに影響されます。この研究論文は、健常若年男性において、前腕の筋厚に加えて、手掌の虫様筋と掌側骨間筋の筋厚が全身ならびに四肢の骨格筋量に関連することを明らかにしました。これらの結果は、手掌の筋厚が加齢や慢性疾患依存性の骨格筋委縮を評価するための指標として役立つ可能性を示唆しています。

 

Morimoto A, Suga T, Tottori N, Wachi M, Misaki J, Tsuchikane R, Isaka T. Association between hand muscle thickness and whole-body skeletal muscle mass in healthy adults: a pilot study. Journal of Physical Therapy Science 29(9), 1644-1648, 2017

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpts/29/9/29_jpts-2017-168/_article/-char/ja/

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