コラム

セルフケアの道具箱

 昨年からはじまったコロナ禍、長引いていますね。オンライン授業と対面授業がおりまざって、みなさんの生活も、いろいろな変化をしいられていると思います。そこに、梅雨の蒸し暑さや、課題提出の時期など重なり、心身の不調をきたしている人も多くみうけられます。

 さてみなさんは、こうした状況にあって、どのようにこころとからだをケアしてきていますか。そんなことを考えているとき、新聞の読書欄で、「セルフケアの道具箱」という本について知り、読んでみたいなと、サポートルームの待合室用に購入しました。著者は、認知行動療法というアプローチで有名な、伊藤絵美先生。伊藤先生は、忙しい中、家族のケアにおわれることがあり、まずは、自分自身のためにケアが必要と思い、この本の内容を思いついたそうです。そして、自分でできることを全力で考えたのだそうです。

 内容は、とりあえず落ち着く、誰かとつながる、ストッレッサーに気づく、などあり、具体的にどのようにしたらよいかが、わかりやすい細川貂々さんのイラスト入りで説明されています。しんどいときでも目を通しやすく、簡単にできそうなのが、本書のいいところです。たとえば、とりあえず落ち着くために、大きな布やストールや毛布にくるまれるという項目があり、「こうしてると落ち着くね」ということばとともに、細川さんのほっこりしたイラストが描かれています。こうした方法を、ゆる~っとみているだけでも、なんだかなごんできます。サポートルームでは、どのキャンパスでも待合室にこの本を置いていますし、店頭でも手にすることができると思います。お勧めの一冊です。

 試験も近づき、ストレスも大きい今日この頃。自分なりにストレスとうまくつきあっていっていく方法がみつかるといいですね。

 このホームページにある「お知らせ」欄には、「ストレスとうまく付き合うには」という記事をあげています。また、みなさんからストレス対処法を募集し、「こころの健康」欄にあげています。よかったら、こちらもご覧ください。

学生サポートルーム カウンセラー