EIZO NEWS

2025.12.17

「EIZO EX 2025」実施レポート ■第1回 松本 渓さん(松竹 株式会社)2017年卒業

映画ビジネスのリアルを知る —— 「面白い映画」から「売れる映画」へ  

初回は、松竹株式会社の「映像調整部」で映画のプロデュース業務や権利運用を担当する松本渓さんを迎え映画ビジネスの構造について講義いただきました。松本さんは、映画市場の推移や邦画・洋画の興行シェア、製作委員会方式の仕組みなど、「著作権ビジネスとしての映画」を学生向けに丁寧に解説いただきました。 

特に印象的だったのは、学生時代に抱いていた「面白い映画が売れる」という認識が、現場に入ると「売れる映画が売れる」という厳しい現実へ変化したという話です。作品をヒットさせるには、原作、主演、宣伝、SNSでの話題性など多様な要素が絡み合うこと、そして流行の移り変わりに敏感である必要性が語られました。市場のリアルと製作の裏側が可視化される、学びの多い回となりました。
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 <松本さんからのエール>
 在校生の皆様へ 自分の大学生活を振り返ると、なんだか慌ただしい日々を送っていたなと思います。勉強して、撮影して、アルバイトして、友人と遊び・・・予定が無い日が無かったような気がします。皆さんはどうですか?忙しくしていますか?当時は実感は全くありませんでしたが、そんな日々の中で培った経験や人間関係は社会に出てとてもかけがえのないものになります。本当です。今でも当時の仲間とは定期的に集まりますし、それぞれの業界で頑張っている話を聞くととても励みになります。時にはそこから仕事に繋がることもあったりします。 みなさんも、日々色々経験して忙しく過ごしてみてください。きっと10年後くらいに、いい大学生活だったなぁと思うときが来るはずです。


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