■「Eizo Experience（EIZO EX）」

　映像学部では今年度より、授業と連動した公開イベント「Eizo Experience（EIZO EX）」を実施しています。映像業界の第一線で活躍する映像学部卒業生をゲストに迎え、在学生が“現場のリアルな視点”に触れながら考える機会を提供しています。また卒業生が提供する“現場のリアルな視点”のみならず、教育・研究の活性化を図るために、最新の研究、とりわけメディア考古学といわれる新しい分野で国際的に活躍する研究者・実践者を招聘したイベントも実施しました。各回50名以上の学生が参加し、ゲストとの対話も含めてたいへん活発な場となっています。

　クリエイターや企業人として時代の変革点を敏感にとらえている卒業生、そして映像研究の最前線に立つ研究者・実践者との学びの交流は、映像学部がこれまで積み上げてきた熱量と未来に向けた情熱を感じさせます。本記事では、EIZO EXの内容をまとめて振り返ります。

＜映像×研究＞

・湯川史郎氏（ドイツ・ボン大学 専任講師）

・福島可奈子氏（大阪大学大学院人文学研究科 助教）

・近藤和都氏（立命館大学産業社会学部 准教授）

・大森くみこ氏（弁士）、鳥飼りょう氏（ピアノ）、イマイアキ氏（アコーディオン+トイ楽器）

■おわりに

　EIZO EXを通して、学生は映画・アニメ・ゲームなど多様な領域の“現場の最前線”に触れてきました。加えて、研究者による講演では、映像研究の最前線の知見にも触れることができ、こうした学びを踏まえることで、学部カリキュラムで学ぶ「映像学」への理解と解像度が一層高まっていくことが期待されます。

　

　このように、EIZO EXは「現場」と「研究」、さらには「体験」を横断するプログラムとして発展を続けています。映像学部では今後も、学内外をつなぐ学びの場を積極的に創出し、学生が自らの興味と可能性を広げていくきっかけを提供していきます。