立命館大学 デザイン・アート学部 / 大学院デザイン・アート学研究科

教員紹介

南井 勇輝 | Yuki Minamii

助教

■ 専門分野:現象学的メディアデザイン/仮想・複合現実感 ■ 研究テーマ:ケアの領域で発展した現象学を基盤とする仮想・複合現実世界におけるメディアデザイン研究

研究者データベース
学歴:
  • 2020年3月 国立東京工業高等専門学校 物質工学科卒業 準学士
  • 2022年3月 九州大学 芸術工学部 芸術情報設計学科 卒業 学士
  • 2024年3月 九州大学 芸術工学府 メディアデザインコース 修士課程修了 (芸術工学)
  • 2027年3月 九州大学 芸術工学府 メディアデザインコース 博士後期課程修了見込み 

職歴:
  • 2022年8月~2023年8月 University of Illinois Urbana-Champaign, Institute of Communication Research 客員研究員
  • 2025年1月~2025年5月 University of Miami, School of Communication 客員研究員
  • 2025年5月~2025年12月 National University of Singapore, School of Computing, 客員研究員
  • 2026年4月~現在 立命館大学デザイン・アート学部 助教 

これまでの実績・研究概要

これまで、ケアの領域で発展してきた現象学を基盤とするメディアデザイン研究に取り組んできました。例えば、長期療養患者の思い出の場所を仮想現実世界に再現し、看護師と共有するVR回想法の研究を進めました。この研究では、アメリカの看護学者パトリシア・ベナーらの現象学的人間観に基づいて、ケアとしての仮想現実体験の意義を明らかにしました。私は、現象学とメディアデザインは密接に関係していると考えており、現象学的ランドスケープとの対話を促す会話型アート作品や仮想・複合現実世界における身体の現象学など、様々な研究プロジェクトを展開しています。

研究の方向性

今後は、主に三つの研究テーマに取り組みます。一つ目は、仮想・複合現実空間における近未来のエクササイズ体験の構築を通して、身体の現象学を探求することです。二つ目は、現象学を基盤としたケアの文脈におけるメディアデザインの学術体系を構築し、「病い」の人間的経験に着目したケアの実践に貢献することです。三つ目は、京都の伝統や歴史、美意識に触れながら、衣笠キャンパスや京都のランドスケープを借景としたメディア作品制作・実験的取り組みを進めていくことです。

メッセージ

私は、美的感性というのは意識的にトレーニングして磨いていくものだと考えています。不思議に思うことや美しいと感じることは、人によって異なります。少しでも心が揺さぶられたなら、夢中になってそれを追い求め、洗練させていってください。すぐに答えを出そうと焦る必要はありません。渾沌(混沌)とした状態を楽しめる余裕をもってほしいと思います。私はそのプロセスを全力でサポートしますし、皆さんからもきっと多くのことを学ぶことでしょう。