2009年1月10日 (第2881回)
ボランティア教育プログラムの深化と発展 ─ サービスラーニングの可能性 ─
産業社会学部 教授 津止 正敏
本講座では、ボランティア教育プログラムの深化と発展をテーマにしている。
大学で身につけるべき学力や個性といった学生の学びと成長の課題は、大学での正課での学習だけで実現しうるものではない。自治活動やサークル活動などの課外・自主活動、社会的ネットワークに支えられた学生のあらゆる活動もまた、学生の学びと成長に大きく作用してくる。正課とともに課外自主活動と社会的ネットワークへの確信を深めながら教学の内容として展開してきたのが立命館大学教学の特徴とも言われてきた。本講座のテーマ「ボランティア教育プログラム」もまた、ボランティア活動というフィールドを通して、学生の「確かな学力」「豊かな個性」「学びと成長」への貢献を形あるものにしたいと考えた。しかも正課というフレームである。このことはまた学生と大学の社会貢献という文脈でも価値ある意味を持つのではないかと考えた。サービスラーニングという新しい学びの手法もようやく教育の表舞台に上ってきただけに、正課としてのボランティア学習の存在が問われる。