2009年1月24日 (第2883回)

体験型授業の新展開 ― ボランティア活動を組み入れた授業による学生の学びと成長 ―

共通教育推進機構 講師 中根 智子

 本学ボランティアセンターでは、地域でのボランティア活動を核として事前・事後学習を組み合わせた正課科目「地域活性化ボランティア」を開講しています。これは、京都府・滋賀県内のNPOや地域組織などと大学が協定を結んで運営する科目で、学生はそれぞれの団体と協働しながら地域課題の解決に取り組みます。2006年の開講以降、学生の受け入れを希望する団体・受講を希望する学生ともに毎年増え、3年目の今年は、衣笠キャンパス・びわこ草津キャンパス合わせて10プログラムを展開し、154名の学生が受講しました。

 教室を出て地域で活動し、そして地域での経験を教室での知と結び付けることで、学生の学びと成長はさらに深化します。こうした教育手法はサービスラーニングと呼ばれ、その効果は、学生の学習意欲の向上、キャリアビジョンの明確化、市民としての自覚の獲得など様々な領域で期待されています。

 今回の講座では、「地域活性化ボランティア」事例をもとに、体験型授業における学生の学びと成長を考えます。