2011年6月11日 (特別講演会)
私が白川静先生から学んだこと
神戸女学院大学 名誉教授 内田 樹
聴講者の感想
内田先生のご講演から、白川先生の考え方やいろいろのことについて学ぶことができて、とても楽しい講演会でした。Talk Sessionはとても面白い内容でした。
古代と現代は本質的に変わらない世界であるという点について、白川先生が指摘し続けてきたという解釈は面白かった。単なる漢字の研究者として捉えてはいけない、という視点を強く感じたのは収穫だった。
以前より内田先生のブログで拝見していた、現代社会における呪術的要素や精神性について、そのルーツと呼ぶべきものが白川先生にあったという点に驚きと微かな喜びを感じました。学部は政策でしたが、卒業生としては誇りに思います。
非常に面白い講演でした。特に、人々の、政治・経済・文化などの、一見効率的な活動にも、実は呪術的な呪いや祝いの感情が、古代中国も現代日本も変わりなく働き、大きく関わっている、ということに驚きました。
哲学専攻の僕としては、内田先生のお話を聞くことができるというだけで喜んで参加しました。白川先生のお話だけでなく、レヴィナスや構造主義など、現代思想に関わるお話も聞くことができて嬉しかったです。
(※一部抜粋)