2013年1月19日 (第3043回)

世界の炭やき、日本の炭やき

国際炭やき協力会 事務局長 広若 剛

 空気を絞った状態で400度以上の温度の中に一定の時間置いておくと、木は木炭になります。木のあるところならどこでも炭はやかれていますが、そのやり方はその土地独特のものがあり、民族性が伺えます。その中でも日本の伝統的な炭やき技術は黒炭の雄であるお茶炭と、白炭の代表:紀州備長炭に見られるように、大変高い技術を誇っており、ここにも日本人の民族性が出ています。

 今回は炭やきの原理から始まり、日本のさまざまな炭やき技術と世界の炭やきを概観し、環境を守る炭やきの新しい動きも見てみたいと思います。