2014年7月26日 (第3101回)
アフリカを変えようとする援助者・変わるのは自分と気が付ける外部者
アイ・シー・ネット株式会社 コンサルタント 門 敦之
NGO(非政府組織)やODA(政府開発援助)の形で、国際協力に従事しようとする者はなんらかの形で、現地の人々に変化をもたらそうとします。
そうした多くの援助者が、自分の考えている正義感や信念を元に、こうあるべきと思い(こみ)ながら、相手を変えようと努力します。私自身もその例外ではなく、外部者として時に「上から目線」になりながら、以下のような活動に携わってきました。
*セネガルやブルキナファソでの植林や環境保全を目指す活動
*セネガルやガーナでの病院や保健施設における医療スタッフの能力強化活動
*タンザニアでの電力会社のスタッフの業務効率改善活動・・・などなど
こうした活動を通して、自分が描く理想像に相手を何とか近づけたいと考えてきた中で、当初は外部者のリーダシップが重要かと考えていました。けれども、次第に自分自身が変わろうとする態度、そして思い込みを捨て去り学ぼうとする態度こそが、協力相手の主体性を引き出す活動において重要なことではないかと気づき始めました。
今の時代のアフリカに対する日本の援助のあり方を、自身が体験してきた様々なピソードを交えながら、皆さんと考えていきたいと思います。