2015年12月5日 (第3149回)

福島のかぜを感じる ー風評と風化に立ち向かうー

立命館大学文学部 教授 サトウ タツヤ

 東日本大震災/福島第一原子力発電所事故から4年半以上が立ちました。 私は福島大学に勤務していた縁もあり、2012年からゼミ(サトゼミ)の学生・院生・研究員たちと何度も福島を訪問してきました。また、 「いいね!ふくしま 情報発信事業」「ふくしまから はじめよう。若い力による風評対策提案事業」などでいくつかのプロジェクトを行ってきました。

 今回の土曜講座では、風評や風化の社会心理学的メカニズムについて説明した上で、サトゼミが取り組んで来た事業、そして、そこで直面した風評の問題について話をしたいと思います。

 今、福島ではふたつの風と戦っています。戦うというのは大げさですが、風評の払拭と風化の防止が大きなテーマとなっており、今年(2015)年9月には「福島県風評・風化対策強化戦略」が発足しています。そこで最後に、2015年11月に福島訪問したときの現況について簡単に報告することで、ふくしまの今を感じて欲しいと思っています。

 ★なお、学校法人立命館は、福島県と相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的に連携協力に関する協定を締結しています(2013年12月20日)。