2016年3月12日 (第3159回)

地球環境に配慮したキャンパス設計

立命館大学 理工学部 非常勤講師 永井 務(つかさ)

 1997年京都議定書により各国に割り当てられた地球温暖化防止の数値目標に対し、立命館学園は2010年地球環境委員会を設け、2020年時点で年間エネルギー使用量を25%削減することを目指しています。この先進的な目標に対し、立命館学園はキャンパスの新築建物計画を中心にエコキャンパス化を推進しています。

 本講義では京都衣笠体育館、大阪いばらきキャンパスの2つの計画に実際にたずさわった設計者の立場から、「風致景観への配慮」、「地域資源や伝統の活用」、「防災とまちづくり」などをキーワードに、都市景観やまちづくりなどに対して影響力の大きいキャンパス計画における環境配慮建築の設計手法を紹介していきます。

 さらに、建築デザインにより環境行動(エコアクション)を促すといった具体的な実例を交え、人を育む教育施設としての使命を考えていきたいと思います。