2006年3月25日 (第2766回)

歴史文化都市の継承に必要なことは何か

政策科学部助教授 鐘ヶ江 秀彦

 人類は、多くの情報を求めて受信する。これらの情報は、頭脳によって処理された上で発信される。なぜなら、情報の受発信の系を通じて、自由度を拡大し、多様性を拡大するためである。このために、より多くの情報被爆の機会を拡大し、人工物を開発・構築し、頭脳交流装置のネットワークとして交通・通信網を拡張してきた。

 また特に、将来のある時点での社会的な主体の自由度を拡大するための重要な情報処理は、計画(プランニング)と呼ばれ、私的計画から公的計画に至るまで、新たな情報として発信され続けている。

 本講演では、都市と計画のプロセスに関連する観点から、文化遺産を核とした歴史文化都市のコンセプトを継承するための地域政策に関する話題を提供する予定。