2017年3月18日 (第3196回)

地方公共団体職員派遣の現在~自治体連携による被災地への派遣応援職員の経験から~

京都市保健福祉局生活福祉部 地域福祉課 竹脇 友子

 東日本大震災が起こったあの日。皆さまは,どんな一日を過ごされ,どんなことを感じられたでしょうか。東日本大震災は,当時大学生だった私にとっても,大変悲しい出来事でした。何か出来ることはないか,と模索し,大学を通してボランティアに参加しました。この経験は,当時の私にとって忘れられない経験となりました。  その後,京都市役所に入庁しますが,東北の被災地に職員を派遣する制度があることを知ります。直感的に,行きたいと強く思い,志願しました。  約4年ぶりの陸前高田市に足を踏み入れると,市の中心部であろう場所には,見たこともない巨大ベルトコンベアーが。ここは本当にまちだったのだろうか・・・?これが第一印象でした。こうして,岩手県陸前高田市で派遣職員としての一年間の挑戦が始まりました。 講演では,復興の最前線となる市役所の一職員として,また,一市民として,経験したこと,そして感じたことや考えたことについて,お話しをさせていただきたいと思います。