2024年02⽉24⽇(第3398回)

データに基づく公衆衛⽣対応

滋賀県健康医療福祉部 健康危機管理課 井上 英耶

 滋賀県では証拠(データ等)に基づく政策立案であるEBPM(Evidence Based Policy Making)を活用しながら、健康寿命の延伸に向けた政策立案や感染症対策といった公衆衛生対応を行っております。
政策立案においては、全国の様々な統計データを基に滋賀県の平均寿命が全国1位である要因を探り、健康寿命延伸に向けた「健康なひとづくり」、「健康なまちづくり」を進めています。
また、感染症対策においては平時からの感染症発生情報の分析・評価を行いながら、クラスター発生時には現場に行き、分析・評価を行い得た知見を基に感染拡大防止策を施設の方と考えながら進めてきました。
本講義において私の経験を交えながら政策立案の事例や日常生活における感染症情報の見方や考え方等データに基づく公衆衛生対応についてお話しできればと思います。

 本講座を通して、データ等の証拠がどのように公衆衛生対応に結びついているのか、を知っていただければと思います。