2025年3⽉15⽇(第3422回)

江戸時代の飢饉対策と救荒食

立命館グローバル・イノベーション研究機構 研究員 郡山 志保

 江戸時代は、地震や津波、大雨洪水といった自然災害だけではなく、享保・天明・天保の三大飢饉をはじめ、各地で飢饉が発生しました。
 飢饉とは、自然環境の影響を受けて農作物の出来が悪くなり、食糧が不足する事態に陥ることを言います。しかし、異常気象によって発生した飢饉だけではなく、人為的に発生した飢饉もありました。また、人々は飢饉時に飢えをしのぐため、代用食物となる救荒食を食していました。
 繰り返し発生する飢饉に対し、領主はどのような対応・対策を取り、どのような救荒食を奨励したのでしょうか。

 本講座では、江戸時代に生きた人々の飢饉(非常時)への対応力を通し、現代における災害への備えについて考えます。

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