2025年5⽉24⽇(第3426回)
グローバルサウスとしての アフリカと⽇本外交
⽴命館⼤学国際地域研究所 所⻑ 国際関係学部 教授 ⽩⼾ 圭⼀
米国を中心としてきた戦後国際秩序は大きく変わりつつある。グローバルサウスに属する世界の多くの国々が、特定の大国に依存せず、自国の利益を最大化するために自律的かつ柔軟に動く傾向を強めている。こうした中、国連加盟国の4分の1強を占めるアフリカの国々は、グローバルな多極構造を利用する国家の典型であり、人口爆発を背景に国際社会における存在感と発言力を強めている。
少子高齢化を背景とした国内市場の縮小に直面する日本は、存在感を強めつつあるアフリカ諸国とどのように向き合っていけばよいのか。日本外交は長年、政府開発援助を柱にアフリカ諸国との関係を深めてきたが、日本の国力が相対的に低下しつつある中、成長を続けるアフリカとの関係再構築が課題になっている。本講座では、日本のアフリカ外交の軌跡について基礎知識を学びながら、今後の関係の在り方を考えたい。
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