2026年3⽉28⽇(第3444回)
支援する/されるを超えて──災害復興の現場から見た市民社会の力
立命館大学 サービスラーニングセンター 長/共通教育推進機構 教授 山口 洋典
阪神・淡路大震災以降、日本では災害復興の現場に多くの市民が関わってきました。本講座では、講師自身が復興支援や市民活動に携わってきた経験をもとに、災害後の「復興」とは何を意味するのかを考えます。その際、住宅や社会基盤の復旧にとどまらず、人びとの心身の健康や地域のつながり、役割や誇りの回復がいかに重要であったのかに着目します。
講座では、講師の在学中に発生した阪神・淡路大震災における立命館大学ボランティア情報交流センターの活動をはじめ、東日本大震災や平成28年熊本地震での立命館災害復興支援室を通じた学園の取り組み、さらにサービスラーニングセンターによる令和6年能登半島地震への対応など、具体的な事例を取り上げます。これらの事例を通して、支援する側/される側という単純な構図を超え、市民が関わり合うことが、地域や社会における健康で文化的な暮らしの実現にどのような影響をもたらしてきたのかを考察します。災害を「特別な出来事」としてではなく、私たちの日常や社会のあり方を問い直す契機として捉え直していただければ幸いです。
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