2006年12月2日 (第2796回)

大学生が拓く地域の活性化:活動による学び・成長

ボランティアセンター助教授 桜井 政成

 ボランティア活動とは地域社会に貢献する活動であり、それ自体大きな意義を持っているものですが、活動する学生自身にとっても、その学びと成長に寄与する重要な機会となっています。こうしたボランティアの持つ、両面的な効果に注目したのが、「ボランティア教育」です。これは、欧米では「サービスラーニング」と呼ばれており、特にアメリカでは初等教育から高等教育に及ぶまで、盛んに取り組まれています。

 こうしたボランティア教育の意義を踏まえ、本学では現在、ボランティア教育の推進を図っています。2005年度には同取組が文部科学省 現代GP(地域活性化への貢献(広域展開型))に選定されました。本取組は2年目を迎え、着々とボランティア教育の全学的整備が進んでいます。

 今回は、月間特集テーマ「大学とボランティア教育:学生参加による地域活性化を目指して」の皮切りとして、本学の取組の成果を紹介しつつ、ボランティア教育の持つ、学生と地域に対する効果について、皆さんと一緒に理解を深めたいと思います。