2007年3月3日 (第2804回)

日本の近代幕開けと立命館

文学部助教授 山崎 有恒

 今回の土曜講座では、「立命館百年史」第一巻の編纂に携わった私、山崎有恒が、その過程で出会った新史料を紹介しながら、激動の近現代史の中で、なぜ立命館大学が京都に創設されたのか、その裏側にあった歴史的な背景は何だったのかを様々なエピソードと共にお伝えしたいと思います。

 現在の立命館大学からでは想像もつかないような創立当時の教学システム(単位を一つ落としたらたちまち留年!?)、「学祖」西園寺公望の理想と野望(公家出身ならではの京都愛がありました)、本学が大学へ昇格していく上で総長中川小十郎が背負った知られざる苦労(素晴らしい経営マジックが飛び出します)、それを支えた校友会の人々(それなくして今の立命館はあり得ませんでした)…などを豊富な史料と共に、盛りだくさんの内容でお届けしたいと思いますので、どうぞご期待ください。