2007年3月10日 (第2805回)

戦争と立命館

立命館大学 名誉教授・ 百年史編纂室顧問 松岡 正美

 まる十年前の三月、立命現役としての最終講義を兼ねての「土曜講座」への出講(第七回目)を、末川会館小講堂で務めさせて貰いました(1997年3月22日、第2380回)。

 すでに早くから「日本一」の世評を確立していた「立命館土曜講座」の丁度五十周年に当たる時でもありました。その時のテーマが「『禁衛立命』の意外の内実を探る―立命館昭和史の一側面」で、今回の「戦争と立命館」と直結したものでした。以来、正に此の十年間に憧れの「新ミレニアム」を迎えながらも、わたしたちの人類史はとんでもないウルトラ現代の深刻な大矛盾に直面しているのではないかという気がしてなりません。

 更めて「戦争と立命館」の大教訓を、より大きく見直して置きたいものです。