今年8月に行われた、「第25回全国大学かるた選手権大会」個人戦Cの部で二連覇を果たした坊さんは、会長として45人のかるた会を率いている。「来年は最後の年になるので、団体の部で優勝、個人の部でも三連覇することを目指し、“負けられない”という気持ちでがんばります」と意気込みを語る。
小学1年生のとき、地域の子ども会行事でかるたを知り、5年生で段位を取得したことで地元福井県のかるた協会（福井渚会）に入った坊さん。福井渚会での活動は現在も継続中。高校ではかるた同好会の部長、福井県選抜選手の主将を勤め、優勝するための方法を自分たちで考えながら活動内容を工夫し、かるたに取り組んでいたという。試合で勝てない時期が続くと嫌になることもあったそうだが、「楽をすることを身につけないために、勝てない時こそ練習しようと自分に言い聞かせながらかるたと向き合い続けてきました」と話す。また、練習の回数をこなすだけでなく、良かったこととだめだったことを振り返るなどし、次に生かせるような努力をしているそうだ。
坊さんはかるた会での活動の他に、お母さんの影響で特別支援学校の先生に興味をもち、教職課程を履修している。「自分を育ててくれた地元の人たちに、かるたを通して恩返しができるよう、将来は福井県の特別支援学校の教員として働きながら子供たちにかるたを教えたいです」と自身の夢を語った。