「見る人に元気と勇気と笑顔、感動を伝えたいです」と力強く話す小髙さんは、53人のチアリーダー部PeeWeeSを率いる。スポーツの応援活動や依頼活動、チアの競技に取り組んできた彼女の4年間は決して平坦な道のりではなかった。高校生のとき、チアの演技を見て感動し、高校のチアリーダー部に入部。「JAPAN CUP 日本選手権大会 高等学校部門」で日本一に輝くなど、チアに打ち込んできた。大学でも迷いなくチアリーダー部に入部したものの、高校時代には無かった応援活動や依頼活動があったために思うような練習ができず、部員の目的意識もそれぞれ異なるなど、高校時代とのギャップに苦しんだという。毎日練習後に涙する日々だったが、「今の環境を悪く思うのではなく、まずは自分が努力して、チームを変えていこう」と自身を奮い立たせ、「JAPAN CUP 日本選手権大会」での日本一を目指すことに。自主練習にも積極的に参加し、背中で見せられるよう行動したり、常にチームの事を一番に考えたりと、努力を注いできた。部として日本一という目標を掲げて挑んだ結果、優勝を勝ち取ることはできなかったが、チームが一丸となり、闘い抜くことができた。
毎日夜遅くまでの厳しい練習、部長としての仕事、学業との両立はとても大変だが、本番で成功したときは、全員が泣いて喜びあい、そのときは、つらい練習を乗り越えられてよかったと思えるという。12月の引退まで残り少ないが、自身が今までのチア人生で培ってきた技術、精神面などの大切なこと全てを後輩に伝えていきたい、と笑顔で語った。