立命館の財政運営の考え方

立命館の財政運営の考え方

財政基盤としての学費政策

「自由と清新」を建学の精神とする⽴命館では、「学園ビジョンR2030」の実現に学園を挙げて取り組んでいます。ビジョンに基づく中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」では、「次世代研究大学」「イノベーション・創発性人材」を柱に、自由で多様な研究・探求活動、またその成果の社会実装に挑戦する学生・生徒・児童、教職員を励ます施策として、体制・ネットワークの強化や活動環境の整備、奨学⾦・活動⽀援制度の充実を⾏っています。こうした教学の充実・質向上を学費に依存せざるを得ない私⽴大学の財政的制約の中で、⽴命館大学では、学費・学費政策を、教育の質的・量的条件と学園財政との総合的な接点として位置づけており、「学費の重みに応える教育」「学費に⾒合う学びと成⻑の実感」として表わしています。
R2030前半期の財政運営は、⽴命館での学びの価値、研究の価値をいっそう⾼める「R2030チャレンジ・デザイン」における諸施策を財政的に推進することを第⼀の目的にしています。中⻑期的な視点では、教育・研究の成果を社会実装し、社会課題の解決を図ることで、新たな価値創出をさらに促進し、その価値に照らした収入構造の再構築をめざすことを方針としています。こうした中期計画における教学充実の取り組みや、学費・財政についての方針のもと、社会・家計の経済実態や他大学の状況などを背景として考慮しながら、2023年度から2026年度までの学費政策を策定しています。
簡単に答えの出ない多様で複雑な問題に直面している今の時代、イノベーション・創発性人材を育むことや社会共生価値を生み出す次世代研究大学への期待は、ますます重みを増しています。そうした期待に応えるために、継続的に教育研究の充実を図り、同時に、財務構造の健全性を維持・向上するために、外部資⾦獲得の強化やさらなる経費削減、効果・検証をふまえた既存事業の⾒直し等に今後も継続的に取り組み、学費の重みに応える財政運営を⾏ってまいります。

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