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「平成28年(2016年)熊本地震」災害現場での支援に駆けつけたい皆さんへ

「平成28年(2016年)熊本地震」災害現場での支援に駆けつけたい皆さんへ

2016年4月15日

 2016年4月14日、熊本県で大規模な地震(平成28年(2016年)熊本地震:The 2016 Kumamoto Earthquake、2016年4月15日・気象庁命名)が発生しました。一夜明け、徐々に被害状況が明らかになると共に、公的な救急・救命・救援活動をはじめ、全国各地から幅広い支援が展開されつつあります。

 立命館学園に学ぶ皆さんにも、何らかの形で支援をしたいと思いを寄せていることでしょう。その際、当たり前のことですが、最も大切なことは被災された方々を第一に考えて動くことを原則とする(survivors first)という点です。

 今、現地に駆けつけている方々は、何らかの経験を携えています。現地に駆けつけたいという人は、今後も続く余震に十分に注意と警戒をしつつ、自分の身は自分で守る備え(例えば、ボランティア保険への加入)をしつつ、先に現地で支援活動にあたっている方々の理解と協力を得て、悲しみや苦しみに寄り添う仲間となって、被災された方々と丁寧な関係づくりに努めてください。

 今後、被災された地域では自治体が設置する災害対策本部や、公民協働による災害ボランティアセンターなどが、多彩な支援に取り組んでいくこととなるでしょう。そのため、あてもなく現地に駆けつけるだけでは、そうした組織的な活動のもとで統制の取れた動きに従っていく必要が出てきます。

 言うまでもなく、支援方法には絶対的に正しいものはありません。そのため、多様な経験から紡ぎだされた知恵を効果的に組み合わせることによって適切な支援がなされるよう、現場で工夫がなされています。

 もし、きめ細かい支援に取り組みたいという人は、自らの所属や特技などを明らかにしつつ、避難所等への訪問を通じて、支援したいと思いを受け入れていただかなければなりません。目の前にいる人は困っている人だと決めつけず、支援する側の思いを押しつけず、現地の方々の共助の思い(地域の人々が共に支え助け合うということ)を大切にしてください。

 今、各種の報道やインターネットなどを通じて、多様な情報を収集することができますが、現場は時々刻々と状況が変わります。一つひとつの情報は被災された地域全体に関するものではなく、局所的なもの(特定の場所について、特定の時間において発信されたもの)です。

 人は人のやさしさに救われ、つながりが支えとなります。誰もが何かの役に立つことができるという視点から現地に駆けつけることを妨げませんが、駆けつけることが救援・復旧・復興の妨げになっては本末転倒であるという観点から、立命館学園では災害復興支援室などにより、支援したい人たちの相談に対応します。

 地震の後には余震が警戒され、場合によっては津波や原子力災害も警戒されることになるでしょう。何より、天候の変化によって現地の環境が一変し、支援のあり方に変化がもたらされることも想定できます。

 以下、相談の窓口を示します。現地への思いを寄せた全ての人々が立命館憲章に記された「正義と倫理をもった地球市民として活躍」できるよう、被災された方々の気持ちを思い、まわりを見つめ、よく考えて行動することを願っています。


立命館災害復興支援室
電話:075-813-8282  FAX:075-813-8167
E-mail:311fukko@st.ritsumei.ac.jp
Twitter:https://twitter.com/fukko_R
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